お金に対する意識が高まったら、貯金に充てるお金をさらに増やしていきましょう。次のようなコツを掴めば、より貯金が増えやすくなりますよ。
積立定期預金を活用する
お金を使う前に貯めてしまえば、「生活費に所持金すべて費やしてしまった」という後悔を防ぐことができます。
そこで、積立定期預金を利用して給料日に別の口座へ振り替えてみては。このような先取り貯金を行なえば、あらかじめ設定した金額を毎月確実に貯められるでしょう。
固定費を見直す
大手キャリアから格安スマートフォンに乗り換える、保険料の見直しをするなど、ちょっとした取り組みで固定費を下げられる可能性があります。今よりもお得な料金プランがないか、いま一度チェックしてみましょう。
とくに保険はよりお得な商品が出てくることが多いです。定期的に見直しをしましょう。
クレジットカードはデビットカードに
ポイントやマイルを貯められるお得なクレジットカードですが、つい「支払うのは先だから」と使い過ぎてしまうリスクも潜んでいます。
そこで、支払った瞬間に口座から引き落とされるデビットカードを利用するのもおすすめです。つい勢いで買ってしまいがちな方は、クレジットカードから一旦距離を置いてみてはいかがでしょうか。
働く世帯の黒字率はどのくらい?
お金を貯めるモチベーションを高めるためにも、「収入のうちこのくらいは黒字にしたい」といった目標を掲げておくのもいいですね。
そこで、総務省統計局による「家計調査報告(家計収支編)―2018年(平成30年)平均結果の概要―」をもとに、働く世代の黒字率をチェックしていきましょう。
総務省は、「家計の黒字」「黒字率」をそれぞれ以下のように定義しています。
(家計の)黒字=可処分所得-消費支出
黒字率=黒字/可処分所得
そして、2018年の2人以上かつ勤労者世帯の毎月の家計収支は、以下の金額となっています。
・実収入:55万8718円(うち、勤め先収入が51万2604円)
・消費支出:31万5314円(食料、住居、光熱・水道、家具・家事用品、被服及び履物、保険医療、交通・通信、教育、教育娯楽などを含む)
・非消費支出:10万3593円(税金や社会保険料など原則として世帯の自由にならない支出)
これらを踏まえ、黒字・黒字率を算出していきましょう。
可処分所得(手取り収入)=実収入-非消費支出=45万5125円
黒字=可処分所得-消費支出=13万9811円
黒字率=黒字/可処分所得=13万9811円÷45万5125円=約30.7%
つまり、2人以上かつ勤労世帯の黒字率は「毎月の手取り収入の約30 .7%」であると求められます。ご自身の収入を基準に、黒字率を計算してみてはいかがでしょうか。
まとめ
子どものための「教育資金」という明確な目標があっても、まだまだお子さんが小さいうちは、「まだ先のことだから…」と、目先のことにお金を使ってしまいがちです。このため、計画的に教育資金を貯めていくには、「どうすればモチベーションを維持しつつ支出を抑えられるか」と考える必要があります。
「財布をこまめに整理して金銭管理をしやすくしよう」「手取りの3割を黒字にするぞ」など、まずは貯金の意欲を高める工夫をしてみると、モチベーションが維持しやすいかもしれません。
【参考】
「2018年度保護者に聞く新入生調査報告書」全国大学生活協同組合連合会
「家計調査報告(家計収支編)―2018年(平成30年)平均結果の概要―」総務省統計局
LIMO編集部