4. 自分はいくら年金をもらえる?受給見込額を確認する方法

ここまで年代別・年齢別の平均年金額を見てきましたが、実際に受け取れる年金額は一人ひとり異なります。

自分が将来どのくらい年金を受け取れるのか知りたい場合は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して確認してみましょう。

4.1 「ねんきん定期便」で確認する

「ねんきん定期便」は、日本年金機構から原則として毎年の誕生月に送られる通知書で、これまでの年金加入期間や保険料の納付額、年金額に関する情報などを確認できます。

ねんきん定期便は、50歳未満なら加入実績に応じた額、50歳以上なら60歳まで加入を続けた場合の見込額が書かれる12/13

ねんきん定期便に書かれる年金額を、50歳未満・50歳以上・年金受給中の人に分けて示した図

出所:日本年金機構「「ねんきんネット」による電子版「ねんきん定期便」」をもとにLIMO編集部作成

なお、記載される年金額の内容は年齢によって異なります。

50歳未満の人には、これまでの加入実績をもとに計算した老齢年金額が表示されます。

一方、50歳以上の人には老齢年金の見込額が表示され、60歳未満の場合は、現在の加入条件が60歳まで継続すると仮定して見込額が計算されます。

また、「ねんきんネット」を利用すれば、電子版の「ねんきん定期便」をPDFファイルで確認・ダウンロードすることも可能なため、年金記録を保存・管理したい場合にも便利です。

4.2 「ねんきんネット」で将来の年金額を試算する

今後の働き方なども踏まえて、より具体的に将来の年金額を確認したい場合は、日本年金機構の「ねんきんネット」を活用できます。

ねんきんネットでは、働き方や受給開始年齢などの条件を変えて、将来の老齢年金の見込額を試算できる13/13

ねんきんネットでできる年金記録の確認・かんたん試算・詳細な条件での試算・電子版ねんきん定期便を示した図

出所:日本年金機構「ねんきんネット」をもとにLIMO編集部作成

「ねんきんネット」では、自身の年金記録を確認できるほか、さまざまな条件を設定して将来受け取る老齢年金の見込額を試算できます。

「かんたん試算」では、現在と同じ条件で60歳まで年金制度に加入し続けると仮定した見込額を確認できます。

さらに、詳細な条件を設定すれば、今後の働き方や年金の受給開始年齢、国民年金保険料の納付状況などを変更した場合の年金額も試算できます。

平均額だけでは自分が実際に受け取れる年金額までは分からないため、この機会に「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で自身の年金見込額を確認してみてはいかがでしょうか。

5. 老後の年金額は人それぞれ。平均額を参考に自分の見込額も確認しよう

本記事では、60歳から89歳までの平均年金月額を1歳刻みで確認するとともに、国民年金と厚生年金、男女別の受給状況について見てきました。

国民年金の平均年金月額は70~80歳代でおおむね月5万円台後半から6万円ほど、厚生年金の平均年金月額は65歳以降でおおむね月15万円前後となっています。

ただし、これはあくまで受給権者全体の平均値です。

実際の年金額は、加入していた制度や加入期間、現役時代の収入、保険料の納付状況、繰上げ・繰下げ受給などによって大きく異なります。

また、税金や社会保険料が差し引かれれば、実際の手取り額は額面より少なくなる場合もあります。

老後の生活設計を考える際は、平均額だけで判断せず、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して、自分が受け取れる年金の見込額を確認しておきましょう。

参考資料

中本 智恵