9月19日に開会式を迎える「第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)」。競技自体は9月10日の男子バスケットボールを皮切りに、先行してスタートしており、テレビで観戦したという方も多いでしょう。
今回の大会は、オリンピックでおなじみの競技だけでなく、カバディやセパタクロー、eスポーツなども行われるのが特徴です。一方、選手の宿泊環境やチケット販売をめぐっては、開幕前からさまざまなニュースが報じられています。
そもそもアジア競技大会とはどのような大会なのか。今回の見どころとともに、開幕前に知っておきたいポイントを見ていきます。
1. そもそも「アジア競技大会」とは?
左から愛知・名古屋アジア競技大会の公式マスコット「ウズミン」と「ホノホン」2/4
出所:第20回アジア競技大会 公式サイト
アジア競技大会は、アジア・オリンピック評議会(OCA)が主催する国際総合競技大会です。原則として4年に一度開催されています。
夏季大会は1951年にインドのニューデリーで第1回大会が開催されました。日本を含む11か国が参加し、陸上、水泳、サッカー、バスケットボール、重量挙げ、自転車の6競技が行われました。
日本での開催は今回が3度目です。1958年の東京大会、1994年の広島大会に続き、今回は広島大会以来32年ぶりとなります。
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出所:第20回アジア競技大会 公式サイト
アジア大会が始まった背景には、第二次世界大戦後のアジアで、スポーツを通じて国や地域の交流を深めるという考えがありました。
JOCによると、第1回大会には戦禍によって分断されたアジア諸国の絆をスポーツで取り戻し、恒久平和に寄与したいという願いが込められていました。
現在では、アジア各地からトップアスリートが集まる大規模な国際大会となっています。
2. 45の国と地域、43競技。なぜ開会式前から競技がスタート?
今回の愛知・名古屋大会には、アジアの45の国と地域から選手が参加し、43競技が実施されます。開催期間は9月19日から10月4日までとされていますが、競技日程は開会式より前から組まれています。
実際、9月10日には男子バスケットボールがスタート。9月17日にはクリケット、テックボール、近代五種、女子バスケットボール、バレーボール、サッカーなどが行われ、9月18日にもクリケット、テニス、ホッケー、テックボール、バスケットボール、近代五種などが予定されています。
大会組織委員会やOCAは、開会式前から競技を実施する理由を明確には説明していませんが、バスケットボールやサッカーなど、予選から決勝まで複数日にわたって試合を行う競技が多いため、全競技を9月19日から10月4日までの16日間に収めるには、競技を前倒しする必要があったと考えられます。
これはアジア大会に限った特殊な仕組みというより、競技数が多い総合大会ならではの日程設計といえます。
3. 「アジア版オリンピック」と何が違う?オリンピックにない競技も
アジア競技大会は「アジア版オリンピック」と説明されることがあります。
実際、陸上、水泳、体操、柔道、卓球、バドミントンなど、オリンピックでもおなじみの競技が数多く行われます。
一方で、アジア大会にはオリンピックでは実施されていない競技もあります。
今回の愛知・名古屋大会では、カバディ、セパタクロー、武術太極拳、テックボール、パデル、クリケット、eスポーツなどが実施されます。
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出所:第20回アジア競技大会 公式サイト
「オリンピックにない競技がある」ことが、アジア大会を見る大きな理由の一つといえます。
日本は、前回の2023年杭州大会で金メダル52個、銀メダル67個、銅メダル69個の計188個を獲得しました。
今回も、陸上の北口榛花選手、競泳の松下知之選手、体操の橋本大輝選手、レスリングの藤波朱理選手など、国際大会で実績を持つ選手が出場します。
アジア大会では、競技によってオリンピックとは異なる選手構成になる場合もあります。すでに世界で実績のある選手だけでなく、今後の国際大会で注目される選手を知る機会にもなります。