漫画家の祭さんは、大明神さんと、小明神さんというチンチラさんと一緒に暮らしています。
本来野生に暮らすチンチラは、大自然の中にあっては捕食される側の動物。弱っているとすぐにターゲットにされてしまうことから、本能的に体調が悪いことを隠そうとする習性があるそうです。
それは、春から梅雨に季節が移ろうとしている頃の話。いつものように、大明神さんと小明神さんをケージから出し、お散歩タイムを始めた祭さん。おやつに、2匹が大好きなりんごを切り分けて渡すと、ゆっくりとりんごを受け取り、味わうようにゆっくり食べる大明神さんと、ものすごい勢いで、すぐにしゃりしゃりと、りんごをほおばり始めておかわりをねだる小明神さん。その二頭の対比が面白くて可愛くて、つい頬がゆるむ祭さん。いつも見慣れた光景でした。
ところが、その日の大明神さんはちょっと違い、受け取ったりんごを、じーっと見つめていたかと思うと、ぽとっと足元に落としてしまったのです。「手が滑ったのかしら?」と思い、リンゴを拾って、再び大明神さんに差し出すと、大明神さんは、ぷいっと横を向いて、りんごに手を出そうとしません。「いらないの?」と、もう一回、目の前にりんごを差し出してみますが、やっぱり受け取ろうとしない大明神さん…。
その様子に、祭さんの脳裏を嫌な予感がかすめます。あわてて大明神さんを抱き上げてみると、小柄だからわかりにくいものの、以前よりちょっと痩せていることに気づき、ますます心配になった祭さん。「小動物を病院に連れて行く判断は早いほうが良い。」そう決断した祭さんは、大明神さんを病院に連れていくことにしたのでした。
チンチラだけでなく、犬も猫も人も、生きているものと一緒に暮らすということは、病気やケガへの心配は避けては通れないもの。後悔しないためにも、安心するためにも、迷ったらまずは病院へ!
次回は、イヤイヤしながらも病院へ行った大明神さん(頑張った!)と祭さんの病院でのエピソードをお届けします。どうぞお見逃しなく。
【マンガ記事】チンチライフ!
チンチラの大明神と小明神、そして漫画家の祭さんの3人(?)が織りなす、ドタバタな毎日。チンチラって何?という方から、チンチラの飼い主さんまで、初めて情報からディープなチンチラ情報まで、楽しくお伝えしていきます。