2. 9月30日が基準日、共立メンテナンス<9616>の株主優待を解説

共立メンテナンス<9616>は、毎年3月31日と9月30日時点の株主名簿に記載された100株以上の株主を対象に、「株主様優待割引電子チケット」と「株主様リゾートホテル優待電子チケット」を年2回発行しています。

加えて、3月31日時点で3年以上継続して株式を保有している株主には、通常の優待割引電子チケットに長期保有特典分を合算して発行する仕組みもあります。

この長期保有特典の対象となるのは3月31日時点の株主のみで、9月30日の基準日では長期保有特典は付与されません。

9月の権利取得を検討している場合は、通常の優待割引電子チケットとリゾートホテル優待券のみが対象になる点には注意してください。

保有株数別の優待内容は、以下の通りです(長期保有特典は3月31日時点で3年以上継続保有の株主が対象)。

保有株数:優待割引/長期保有特典の優待割引/リゾートホテル優待

  • 100株以上200株未満:2,000円分/2,000円分/1枚
  • 200株以上500株未満:4,000円分/4,000円分/2枚
  • 500株以上1,000株未満:8,000円分/6,000円分/2枚
  • 1,000株以上2,000株未満:16,000円分/10,000円分/3枚
  • 2,000株以上5,000株未満:30,000円分/20,000円分/10枚
  • 5,000株以上10,000株未満:50,000円分/40,000円分/10枚
  • 10,000株以上:120,000円分/60,000円分/10枚

※500株、5,000株、10,000株の各区分における「リゾートホテル優待」の発行枚数など、最新の制度詳細については同社の株主優待情報を確認してください

2.1 「優待割引」と「リゾートホテル優待」、それぞれの使い方

「優待割引電子チケット」は、同社および同社グループが運営する「ドーミーイン」などのビジネスホテル、共立リゾートのホテル・スパ、外食店舗、通販サイトなど幅広い施設・サービスで、会計時に額面分を割引として使える電子チケットです。

スマートフォンで二次元バーコードを読み込んでログインすれば利用でき、他の割引との併用もできます。

最低単元の100株を保有していれば年2回で合計4,000円分の割引がもらえる計算になり、「ドーミーイン」を利用する機会が多い人にとっては実質的な宿泊費の節約につながりそうです。

もう一方の「リゾートホテル優待」は、共立リゾートが運営するリゾートホテルに、専用サイトまたは電話で予約した優待プランで宿泊できる優待です。

割引の目安は平日で通常料金の約30%程度、休前日・繁忙期で約10%程度とされ、優待券1枚につき1泊(1グループ大人10名まで)利用できるため、家族旅行などでまとめて使いやすい設計になっています。

ただし、ビジネスホテルの「ドーミーイン」と「御宿 野乃」はこのリゾートホテル優待の対象外となっている点に注意が必要です。

なお、優待割引は同社および提携施設での支払いに限られ、金銭への換金や釣銭の対応はありません。

制度の内容は今後変更される可能性があるため、実際に利用する際は必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

3. 「9月30日」に株主でいるために知っておきたい権利付き最終日

上記の優待や中間配当(1株23円)を受け取るには、基準日である9月30日時点で株主名簿に記載されている必要があります。

国内株式の受け渡しは売買成立から2営業日後に完了する「T+2」のルールのため、実際に株を購入すべき期限(権利付き最終日)は基準日の2営業日前です。2営業日前にあたる28日が権利付き最終日、29日が権利落ち日となります。

4. 共立メンテナンス<9616>の株価バリュエーション

共立メンテナンス<9616>の16日株価終値は、前日比+12円(+0.38%)高の3,159円でした。

年初来高値3,543円(8月3日)、年初来安値2,321円(4月24日)の値幅の中では中位で推移しており、直近は3,000円台前半でのもみ合いが続いています。

この終値をもとにしたPER(会社予想)は15.96倍、PBR(実績)は1.96倍で、いずれも年初来の値幅の中で突出して割高な水準にはなっていません。

共立メンテナンスの年間チャート1/1

共立メンテナンスの年間チャート

出所:LIMO&ファイナンス

5. 記者コメント

2027年3月期第1四半期は、規模でみればホテル事業が圧倒的な"稼ぎ頭"であることに変わりありませんが、新棟開業やリニューアル工事という先行投資的なコストがかさみ、営業利益ベースでは前年同期を下回りました。

むしろ増益率で目立ったのは寮事業で、コスト増を吸収しながら利益を伸ばしています。

9月30日を基準日とする株主優待は、保有株数が少なくても「ドーミーイン」などで使える割引チケットがもらえる点が特徴ですが、長期保有特典は3月末の株主に限られる点には注意が必要です。

【免責事項】

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。

参考資料

高原 祥子