まだ子どもが小さく、平日に行かなければならない用事や子どもの病気が多かった時期がありました。夫は有給を使い果たしてもまだ足りず、会社を早退していたので給料は減少していきました。

子育てに関するストレスが溜まっていたというのも事実ではありますが、私の中で夫の給料が激減したことでイライラが増えていったことはいうまでもありません。

今までは夫の仕事疲れを癒そうとマッサージをしたり休日に自由時間をあげたりと工夫していた私でしたが、給料激減後は「毎日料理作っているんだから洗い物くらいしてよ!」「こっちは休む間もなく動き回っているのにタバコ休憩ですか?」「休みの日くらい私にも自由時間をちょうだいよ!」などと夫に対する不満が爆発。

夫もお金に余裕がないことに悩み、子どもに「おもちゃを買って」などとせがまれると、キツく叱ってしまうことも珍しくありませんでした。

そんな夫を見て私は「こんな怒りっぽい人だったっけ?」と不信感を募らせ、結果的にほぼ毎日喧嘩をしてしまうという日々が半年近く続いていました。

夫の昇進で給料大幅アップ!そして喧嘩激減へ

夫婦喧嘩も当たり前になってきた頃、夫が会社で役職を頂くことに。

それに伴い給料が結構な額アップしたのですが、それ以降は夫の羽振りが目に見えてよくなりました。

「いつも食事を作ってくれているから」といって外食に連れ出してくれる日が増え、「子育てで疲れが溜まっているから」とエステやマッサージに行かせてくれることも。

とくに我が家の夫は金銭的な余裕が精神的な余裕につながりやすいようで、子どもたちへの態度も驚くほど穏やかになりました。

そんな夫を見て、私も「頑張って稼いできてくれているから、多少のことには目をつぶろう」という気持ちが再び芽生え、夫を思いやれるように。

今まであんなに白熱していた喧嘩が嘘のようにパタリとなくなったのは、家計に余裕が生まれたからといっても過言ではないでしょう。

仕事も育児も両方大変!両方尊い

こうした自身の経験から、夫婦喧嘩にはお金が絡んでいるように思えてなりません。

「仕事より子育ての方が大変なんだから!」ともしも奥さんにいわれているのであれば、自分の稼ぎは十分なのか考えてみるといいでしょう。

というのも、夫に十分な稼ぎがあって妻をねぎらっているのであれば、そのような否定的な言葉は出てきにくいから。

育児と仕事はそれぞれに違う苦労があり楽しみもあるもので、決して一概にどちらの方が大変か決めることはできません。

「育児と仕事」を夫婦喧嘩に持ち込む夫婦の中には、我が家のように金銭面の不安が隠されていることが多々あることを頭に入れ、夫婦喧嘩を別の角度から見てみる柔軟性も必要かもしれません。

【参考】
「夫婦げんかに関するアンケート調査」ゲンナイ製薬調べ

広瀬 あゆみ