「育児っていっても、子どもの相手をするだけでしょ?」「ずっと家にいて自由でしょ?」
時間に拘束されるサラリーマンたちは、育児のために専業主婦となっている妻へこのような考えを持っている場合もあるのではないでしょうか。
育児か仕事か…これは夫婦喧嘩の際によく話題に上る定番フレーズですが、実際には育児か仕事、どちらの方が「大変」なのか。
今回は仕事と育児の大変さを引き金に喧嘩をする夫婦から見えてきた、家庭の金銭事情が喧嘩につながるからくりについてご紹介します。
金銭的に余裕がない夫婦は喧嘩しやすい
ゲンナイ製薬㈱が実施した「夫婦げんかに関するアンケート調査」では、夫婦喧嘩のきっかけで多かった回答は「家事の分担・やり方」「伝えてある内容を忘れる」「連絡がない、遅い」などであることを発表しています。
「金持ち喧嘩せず」ということわざがありますが、お金持ちは金銭的な余裕が精神的な余裕にもつながりやすく、少々のことでは動じません。
上記でご紹介した夫婦喧嘩の原因になりやすい行動についても、金銭的に余裕がない夫婦に勃発しやすいといっても過言ではありません。
例えば「家事分担の不満による喧嘩」の場合で見てみると、夫に遊んで暮らせるくらいの収入があれば「稼いでくれているから家事まで求めちゃダメかな」と諦めもつくでしょう。
夫側の視点から見てみると、仕事をせずにずっと家にいるんだから「家事くらいすべき」と妻に求めてしまう場合もありますが、妻が育児もしながらバリバリ稼いでくれているならその言葉もぐっと飲み込めるのではないでしょうか。
このように、一見お金とは無関係に思える喧嘩の原因であったとしても、お互いの心の奥底をのぞいてみると「複雑な金銭事情」が絡んでいることが少なくありません。