「血管に針を刺す」という経験が、みなさんにはあることと思います。たいていは血液検査のための採血であったり、体調が悪いときの点滴であったりしますが、まれなケースではCTスキャンでの検査で造影剤を使用したり、手術などで麻酔剤を使ったりするときも血管を探します。
こういったときに「血管が見つかりにくい人」は、きっと少なくはないのではないでしょうか。
血管が見えにくい人。さわっても血管のありかがわかりづらい人。針を刺してから血管が逃げてしまう人。こういった人に出会って苦労している看護師の人も、自分がこういった人で「看護師さんごめんなさい」と思っている人も中にはおられましょう。
本稿でご紹介するのはそんな人の1人、奏音(@rai_bot_1025)さんが経験した、ある看護師さんとの血液検査でのやりとりです。
看護師、バイオレンスにして的確な誘導
次に挙げるのは、年に2回は献血に臨むものの検査の時点で血管が見つからないと言われて断られることもあるという奏音さんのツイートです。
「血液検査で笑った話をひとつ。
私『私、よく血管見えなくて献血断られますし、点滴失敗率高いんですよね。』
看護師さん『大丈夫だよー。はい、最近のムカついたこと思い出してー』
私『?(上司による無茶ぶり思い出す)』
看護師さん『はい、今すぐ殴る勢いで拳握りしめてー』」
「看護師さん『はい、今いいよー。もっと憎しみ込めてー!』
私『これ以上だと殺意こもりますよ!?』
看護師さん『問題なくてよ!さあ!………はい、終わりー』
私『そんなあっさり!?』」
怒りや憎しみが血圧を上昇させるというのは、ただのたとえや漫画的表現でなく、本当のことだったのですね! 普段から血管が見つかりにくい奏音さんも血圧の上昇により血管が探しやすくなり、あっさりと採血が済んでしまいました。
この看護師さんは奏音さんが幼い頃からよく知るベテランで、採血が得意なのだと言います。針を刺す痛みもほとんどなかったと奏音さんが述べておられますから手技も見事なのでしょうが、血管をが探しやすくなるよう患者を誘導するのもまた採血の技術なのだと気づかされます。