世界の人口のたった0.2%しかいない、ユダヤ人。彼らは学術分野やビジネス分野で非常に大きな成果をあげています。世界の富豪の中にも名を連ね、ノーベル賞は約20%、フィールズ賞は約25%と大きな存在感を放っています。
人口ではどちらかといえばマイナーな存在のはずの彼らが、なぜこれほどまでに優秀な人種の代名詞のようになっているのでしょうか?なぜユダヤ国際財閥は世界を動かす力を持つのでしょうか?
人の能力を構成しているのは「固定値」と「変動値」があります。
才能や知能指数は、変えようがない固定値です。その一方、教育や自己投資をすることで、自分を成長発展させ、成功裏へ導くのは努力で変えうる「変動値」です。「人生は生まれ持った才能で決まる」などと評する人もいますが、私はそうは思いません。
人生は配られたカードで勝負するしかありませんから、この変動値をどれだけ努力で変えるのか?で人生を切り開くことが出来ると思います。彼ら、ユダヤ人はその変動値を高めるのがとても上手な人種だと思うのです。
今回は、彼らから学ぶ3つの重要なポイントを取り上げます。
ユダヤ人は教育を大事にする
ユダヤ人の格言に次のようなものがあります。
・知識は誰にも奪い取ることが出来ない
・無知を認めるのは知的な姿勢だ
・つくられた権威を常に疑いなさい
どの格言も、現代を生きる私たちをハッとさせてくれるような素晴らしいものばかりだと思いませんか?ユダヤ人は何より、教育を大事にしたことで大きな繁栄を遂げてきた事実があります。これには彼らが持つ歴史が関係しています。
ユダヤ人は「略奪されてきた歴史」を持っています。すみかを追われ、財産を没収されてきました。彼らは有形の資産を奪われてきたので、奪い取ることができない知識、つまりは教育を重視してきたのです。
彼らにとって迫害を受けてきた歴史が、知識を大事にしたと言えるでしょう。一見、不可能と思えるようなことでも、なんとか活路を見出し、生きる道を模索してこなければ生き残ることはできませんでした。
そのために知恵を絞ることを余儀なくされ、生きるために教育へフルコミットする姿勢が彼らの今日の繁栄をもたらしてきたと考えます。
とくに、頭脳労働が大きな地位を占める現代の資本社会では、この教育や知性を重要視する姿勢が有利に働いたのでしょう。
2018年世界の時価総額ランキングトップ10を見ると、ITと金融企業のみで構成されています。これらの業界は肉体労働ではなく、知識集約型産業でつまりは頭脳に投資してきた人たちで競争する世界です。
この知識集約型で勝負する社会はこの先もしばらくは続くでしょうから、ユダヤ人が行ってきた知性への投資は今後も繁栄を、少なくともしばらくの間は続けると考えます。