最近は少子化問題もあり、企業存続のためにも優秀な若手の確保が急務です。しかし、最近の若い社員は、ちょっと怒っただけで凹んでしまうと、部下の扱い方に悩んでいるケースもめずらしくないでしょう。では、部下は上司からどんな言葉をかけてもらいたいのでしょうか。

養命酒製造が2018年6月に実施した、「東京で働くビジネスパーソンの疲れの実態に関する調査2018」(20歳~59歳のビジネスパーソン1,000人を対象)では、「上司に言われたら疲れが半減すると思うセリフ」について聞いています。その結果は以下の通りです。

1位・・・「君がいると安心だ! いつも頼りにしているよ」(21.3%)
2位・・・「すごいね、よくやった! 期待以上の出来だ」(20.1%)
3位・・・「君の心配りや優しさにはいつも感謝してる」(17.3%)
4位・・・「○○さんじゃないとこの仕事はできなかった」(15.9%)
5位・・・「ありがとう! 君の頑張りのおかげで成功した」(14.4%)

上記の結果では、自分が頑張っていることを見ていてくれる、評価してくれていると部下に感じさせる内容が目立ちます。こうして「褒めて育てる」ことには、「相手の長所を自覚させることができる」「さらにその能力を伸ばしていこうというモチベーションを与えられる」というメリットがあります。

ただ、「褒めて育てる」は諸刃の剣でもあります。毎回のように褒められていては、それが当たり前になって大きな成長を妨げるかもしれません。逆に褒められなければやる気が出ず、ルーティンワークを丁寧にやらなくなってしまう可能性もあるので、やみくもに褒めすぎることは避けなければいけません。

「褒める」は、モチベーションを上げるためにすることなので、部下の様子を見ながら、自信をなくしているときに褒めたり、本当に努力して結果に結びついたときに本気で褒めることが大切なポイントといえるでしょう。

おわりに

上司と部下の人間関係は古くて新しい問題です。上に立つ人が部下の生活や心理に影響を与える存在であることは昔から変わりませんが、昨今では働き方改革で管理職の役割も変化してきています。管理する立場の人が意識的に明るい言葉を使うことで、部下のやる気を維持することができ、職場の雰囲気を良くしていくことができるかもしれませんね。

LIMO編集部