8日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落した。

始値6万5,843円69銭から上げ幅を広げ、10時時前に高値6万6,791円84銭をつけたが、これが日中の高値となった。

その後は上げ幅を縮小し、前日7日までの大幅高の反動から利益確定売りが優勢となったほか、円相場の一段の上昇が自動車など輸出関連株の重荷となったこと、中東情勢を巡る不透明感が意識されたことも重なり、後場にかけて下げ幅を拡大した。

大引けにかけても下値を切り下げる展開が続いた末、前日比1,130円51銭安の6万,5269円33銭で取引を終え、前日比1.70%安、下げ幅は1,000円を超えた。

1. 8日の半導体・AI関連株7銘柄(株価データ)

株式市場で注目の高い「半導体・AI関連株7銘柄」について、8日の株価データ(終値、前日比、騰落率、高値、安値)を速報する。

1.1 キオクシアホールディングス<285A>

  • 終値:57,410円
  • 前日比:▲2,120円(▲3.56%)
  • 高値:61,040円(12:30)/安値:57,040円(15:21)

1.2 アドバンテスト<6857>

  • 終値:33,800円
  • 前日比:▲680円(▲1.97%)
  • 高値:35,690円(09:58)/安値:33,800円(15:30、安値引け)

1.3 SUMCO<3436>

  • 終値:3,083円
  • 前日比:▲232円(▲7.00%)
  • 高値:3,330円(10:00)/安値:3,080円(15:20)

1.4 JX金属<5016>

  • 終値:3,726円
  • 前日比:+41円(+1.11%)
  • 高値:3,910円(10:46)/安値:3,657円(09:00)

1.5 フジクラ<5803>

  • 終値:5,083円
  • 前日比:▲158円(▲3.01%)
  • 高値:5,387円(10:11)/安値:5,083円(15:30、安値引け)

1.6 レーザーテック<6920>

  • 終値:34,910円
  • 前日比:▲680円(▲1.91%)
  • 高値:35,910円(09:48)/安値:34,620円(15:03)

1.7 ディスコ<6146>

  • 終値:53,890円
  • 前日比:▲3,260円(▲5.70%)
  • 高値:57,270円(09:59)/安値:53,890円(15:30、安値引け)

7銘柄中、JX金属のみが+1.11%と上昇を維持した一方、残る6銘柄は下落した。

下落率はSUMCOの▲7.00%が最も大きく、ディスコの▲5.70%、キオクシアホールディングスの▲3.56%が続いた。

前日7日に7銘柄がそろって大幅高となった反動から、利益確定売りが優勢となった格好だ。

アドバンテスト、フジクラ、ディスコの3銘柄は大引け(15時30分)に安値をつけてそのまま終値となる安値引けとなり、引けにかけて売りが続いたことを示した。

2. 4日の米国半導体関連株の動き

なお、7日(月、現地時間)は米国市場がレイバーデーで休場だったため、直近の米国市場の確定値は前週末4日のものとなる。

4日の米国市場では、S&P500種株価指数が29.11ポイント安の7,718.60(▲0.38%)、ナスダック総合指数が77.07ポイント安の2万6506.99(▲0.29%)、ダウ工業株30種平均が271.86ドル安の5万3414.25ドル(▲0.51%)とそろって下落した一方、半導体関連株の比重が大きいフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は383.13ポイント高の1万1735.26(+3.38%)と大きく上昇し、指数間で明暗が分かれた。

時価総額最大手のエヌビディア<NVDA>は1.91ドル高の230.36ドル(+0.84%)にとどまった一方、AMD<AMD>は21.41ドル高の477.57ドル(+4.69%)、ARMホールディングス<ARM>は9.50ドル高の252.09ドル(+3.92%)と、エヌビディアを大きく上回るペースで値を上げた。

メモリー関連はそろって大幅高となる中でも上昇の勢いには差があり、マイクロン・テクノロジー<MU>が58.43ドル高の1,016.59ドル(+6.10%)、SKハイニックス<SKHY>が13.32ドル高の177.00ドル(+8.14%)と値を上げたのに対し、サンディスク<SNDK>は185.01ドル高の1,740.00ドルで高値引けとなる+11.90%の急伸をみせた。

半導体製造装置関連では、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング<TSM>が11.90ドル高の428.91ドル(+2.85%)と手堅く値を上げたのに対し、ASMLホールディング<ASML>は68.69ドル高の1,714.88ドル(+4.17%)とより大きく上昇し、上げ幅に差がついた。

4日(現地時間)の主な米半導体関連株8銘柄の終値・騰落率を一覧にまとめると、以下の通り。

3. 米国の主な半導体関連株の騰落一覧(4日、現地時間終値)

  • エヌビディア(NVDA):230.36ドル(+0.84%)
  • AMD:477.57ドル(+4.69%)
  • SKハイニックス(SKHY):177.00ドル(+8.14%)
  • ARMホールディングス(ARM):252.09ドル(+3.92%)
  • 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM):428.91ドル(+2.85%)
  • マイクロン・テクノロジー(MU):1,016.59ドル(+6.10%)
  • サンディスク(SNDK):1,740.00ドル(+11.90%)
  • ASMLホールディング(ASML):1,714.88ドル(+4.17%)

米ハイテク株の値動き一覧1/1

米ハイテク株の値動き一覧

出所:各データより筆者作成

4. 記者コメント

8日の東京市場は、前週末4日の米半導体関連株高を追い風に大幅高となった前日7日の反動から利益確定売りが優勢となり、対象7銘柄のうちJX金属を除く6銘柄が下落した。

下落率はSUMCOの▲7.00%、ディスコの▲5.70%が目立った一方、JX金属は+1.11%とプラス圏を維持し、明暗が分かれた。

東京外国為替市場で円が午前中に一時1ドル=152円87銭まで上昇し、2月中旬以来およそ半年ぶりとなる円高・ドル安水準をつけた。足元は153円台後半で推移している。

円相場が急速に値を上げたことを受け、円安を背景とした輸入物価上昇によるインフレ圧力への懸念が和らぎ、幅広い年限で国債に買いが入った。これを受けて、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは2.8%台で推移している。

【免責事項】

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。

高原 祥子