ミスタードーナツが、9月30日から主力商品の価格を引き上げます。
今回、ドーナツでは31品目が対象となり、ポン・デ・リングやハニーディップはテイクアウト税込183円になります。
ミスタードーナツの日本1号店がオープンしたのは1971年。当時のドーナツは1個40円でした。
1971年の創業時から55年。現在の代表商品であるポン・デ・リングに絞って近年の価格を振り返ると、2016年の108円から今回の183円まで、価格は75円上昇しています。
本記事では値上げの詳細を確認しながら、ポン・デ・リングの価格がどのように変化してきたのか、そして値上げと同時に行われる商品のリニューアルについて見ていきます。
1. ミスタードーナツが9月30日から値上げへ
株式会社ダスキンが運営するミスタードーナツは2026年9月7日、「ミスド、おいしさ追求宣言!」として、9月30日からドーナツ、パイ、飲茶商品のリニューアルと価格改定を実施すると発表しました。
価格改定は9月30日の営業開始から行われます。
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出所:株式会社ダスキン
ドーナツでは、ドーナツポップを除く31品目が対象となり、改定額は一律10円、改定率は6.0%です。
主な商品の価格は以下の通りです。
- ポン・デ・リング:税抜160円→170円、テイクアウト税込183円
- ハニーディップ:税抜160円→170円、テイクアウト税込183円
- オールドファッション:税抜160円→170円、テイクアウト税込183円
- フレンチクルーラー:税抜160円→170円、テイクアウト税込183円
- チョコファッション:税抜170円→180円、テイクアウト税込194円
- エンゼルクリーム:税抜170円→180円、テイクアウト税込194円
- ゴールデンチョコレート:税抜170円→180円、テイクアウト税込194円
※ショップにより取扱商品や販売価格が異なる場合があります。
ドーナツポップは、単品が1円、セットが10~30円の値上げとなります。
このほか、パイ3品目は20円、飲茶4品目は20~30円、ドリンク4品目は40円値上げされます。
株式会社ダスキンは、原材料費や物流費、人件費、エネルギーコストなどの上昇により、企業努力だけでコストを吸収することが難しくなったことを価格改定の理由として説明しています。
2. 創業時のドーナツは「40円」。現在まで続く商品も
ミスタードーナツの日本1号店は、1971年4月2日に大阪府箕面市でオープンしました。
創業時のドーナツ価格は1個40円でした。
2026年で創業から55年。ミスタードーナツには、現在まで続く商品の系譜もあります。
代表的なのが、イーストリング生地を使ったドーナツです。
ミスタードーナツの公式資料では、イーストリング生地は1971年の創業当時から販売されているとされています。
現在の代表的な商品では、ハニーディップ、シュガーレイズド、チョコリング、ストロベリーリングなどがこの系譜にあたります。
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出所:株式会社ダスキン
現在のミスタードーナツを象徴するポン・デ・リングは2003年に発売されました。
発売から20年以上が経過した現在も人気商品として販売されており、今回はこのポン・デ・リングを軸に、直近10年の価格変化を見ていきます。
3. ポン・デ・リングは10年で108円から183円に
ポン・デ・リングのテイクアウト税込価格について、公式資料で確認できる価格改定を並べると、以下のようになります。
- 2016年:108円
- 2020年:118円
- 2022年3月:129円
- 2022年11月:151円
- 2024年7月:162円
- 2025年3月:172円
- 2026年9月30日~:183円
先述したように、直近10年間の上昇は大きく、2016年の108円から今回の183円まで、75円も上昇しています。上昇率にすると約69%です。
補足しておきたいのは、2016年11月の価格改定では大幅な値下げが行われていたということです。ポン・デ・リングのテイクアウト税込価格は140円でしたが、このタイミングで108円になっています。
その後、2020年にはテイクアウト税込118円へ値上げ。
2022年3月にはテイクアウト税込129円となり、さらに同年11月にはテイクアウト税込151円となりました。
2024年7月にはテイクアウト税込162円、2025年3月にはテイクアウト税込172円へ。
そして2026年9月30日からは、テイクアウト税込183円となります。
特に注目したいのが2022年です。
3月から11月までの約8カ月で、テイクアウト税込価格は129円から151円となり、22円上昇しました。
その後も値上げが続き、2016年の108円と比較すると、今回の183円は約1.7倍です。
「ミスドのドーナツは100円程度」というイメージを持っている人にとって、183円という価格はかなり大きな変化でしょう。
一方、創業時の40円と今回の183円を単純に比較すると約4.6倍になります。
1971年は消費税導入前であり、現在とは物価水準や原材料費、人件費などのコスト環境も大きく異なりますが、当時を知る人からすれば隔世の感があるかもしれません。