3. 保有株数別にみる株主優待の内容

モスフードサービスの株主優待は、単元株(100株)以上を保有する株主が対象で、年2回(6月・11月予定)優待券が発行されます。

11月発行分は9月末日現在の株主名簿に登録されている株主が対象で、1回あたりの金額は下記の「年間合計」の半分になる点にご注意ください。

保有株式数:継続保有3年未満(年間合計/1回あたり):継続保有3年以上(年間合計/1回あたり)

  • 100株以上300株未満:2,000円分/1,000円分:3,000円分/1,500円分
  • 300株以上500株未満:6,000円分/3,000円分:8,000円分/4,000円分
  • 500株以上1,000株未満:10,000円分/5,000円分:12,000円分/6,000円分
  • 1,000株以上:20,000円分/10,000円分:22,000円分/11,000円分

長期保有株主優遇制度(継続保有3年以上)は、3月末日・9月末日の株主名簿に同一株主番号で7回以上連続して記載され、かつ継続して100株以上を保有している株主が対象です(2024年3月末日権利確定日から導入)。

なお、継続保有によるプラス分は最小保有単位(100株以上300株未満)では年間+1,000円にとどまり、300株以上の層(年間+2,000円)と比べるとやや小幅です。

優待券は全国のモスグループ店舗(モスバーガー、モスプレミアム、モスドなど)に加え、ミスタードーナツ店舗(一部除く)でも利用できます。

これは、2008年2月にモスフードサービスと株式会社ダスキン(ミスタードーナツ事業)が資本・業務提携を締結していることによるもので、業態は異なりますが両ブランドで共通して使える優待という点は同社優待の特徴の一つです。

優待券は使用期限内であれば、モスカード(アプリ含む)の「MOSポイント」に1枚500円分→500ポイントで交換することもできます。ただし、MOSポイントに交換した分はモスバーガー・マザーリーフ店舗限定の利用となり、ミスタードーナツ店舗では使えなくなる点に注意が必要です。

紙の優待券のままであればミスタードーナツでも使えますが、ポイント化するとモスグループ限定に切り替わる、という違いを踏まえて使い分けるとよさそうです。11月発行分の有効期限は翌年9月末日までとなっています。

株主優待の内容・条件は今後変更・廃止される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。

3.1 権利付き最終日は9月28日、押さえておきたいスケジュール

株主優待の基準日(権利確定日)は9月30日です。実際に株を購入すべき期限となる権利付き最終日は28日、権利落ち日は29日となります。

4. 配当予想は中間・期末とも17円、通期34円

配当については、前期(2026年3月期)は中間15円・期末19円の合計34円を実施しました。今期(2027年3月期)は中間17円・期末17円の合計34円を予想しており、金額は前期と同水準です。前期までの配当性向は22.9%でした。

5. モスフードサービス<8153>のバリュエーション評価

8日終値の3,930円は、年初来高値4,430円(2月16日)から500円(▲11.3%)低く、年初来安値3,420円(6月4日)からは510円(+14.9%)高い、高値と安値のほぼ中間圏です。

会社規模の近い外食2社と、会社予想ベースの株価指標(いずれも9月8日終値時点)で比べると、ドトール・日レスホールディングス<3087>はPER18.38倍・配当利回り1.82%、王将フードサービス<9936>はPER21.99倍・配当利回り1.88%です。対してモスフードサービス<8153>はPER33.69倍・配当利回り0.87%で、この2社と比べるとPERは明確に高く、配当利回りは半分以下の水準にあります。

配当利回りが両社より低い分、優待による還元も合わせて確認すると、9月8日終値で100株(39万3,000円)を保有した場合、配当(会社予想)0.87%に優待利回り(年間2,000円分ベース)0.51%を加えても合計約1.38%(継続保有3年以上で約1.63%)にとどまり、同業2社の配当利回り単体(1.82%・1.88%)には届きません。

モスフードサービスの年間チャート1/1

モスフードサービスの年間チャート

出所:LIMO&ファイナンス

6. 記者コメント

モスフードサービスは、国内モスバーガー事業を中心に前期は大幅な増収増益を実現した一方、直近の2027年3月期第1四半期は原材料費高騰の影響で減益となりました。

通期予想に対する利益の進捗率もやや低調で、上期の動向次第では通期計画の達成度合いに注目が集まりそうです。

9月30日が権利確定日となる株主優待は、100株保有からモスバーガー・ミスタードーナツの両店舗で使える優待券が受け取れる点が特徴ですが、MOSポイントに交換するとミスタードーナツでは使えなくなるなど、使い方によって条件が変わる点には注意が必要です。

権利付き最終日は28日に迫っており、優待や配当を目的に検討する場合も、直近の業績動向や株価指標とあわせて確認しておきたいところです。

参考資料

高原 祥子