都立霊園の使用者募集は年に一度きり。2026年(令和8年)8月、その令和8年度分の抽選結果が出そろいました。
最も倍率が高かったのは小平霊園の合葬埋蔵施設です。施設全体で19.4倍、その中でも倍率が高かった区分では22.8倍に達しています。
一方で、募集数と受付数がほぼ同数で、抽選なしで当選した区分も複数あります。しかも都立霊園は、当選すればそれで終わりではありません。9月下旬から始まる書類審査で資格要件を満たしていないと判明すると、失格になることもあります。
本記事では、令和8年度都立霊園の公募データから、使用料・管理料といった費用面の実態と、当選後に見落としがちな条件を整理します。
1. 令和8年度都立霊園、抽選倍率「最高22.8倍(区分別)」
2026年8月6日、東京都建設局と公益財団法人東京都公園協会より、令和8年度都立霊園の公募受付状況が発表されました。受付総数は2万9352件です。
施設種別で見ると、承継者を必要としない合葬埋蔵施設の倍率が、一般墓の約2.7倍に達しています。
- 一般・芝生・立体埋蔵施設:募集1393か所、受付3345件、倍率2.4倍(前年度2.9倍)
- 樹林型合葬埋蔵施設:募集2830体、受付8725体、倍率3.1倍(前年度3.1倍)
- 合葬埋蔵施設:募集2680体、受付1万7282体、倍率6.4倍(前年度6.8倍)
霊園別に見ると、人気の偏りはさらにはっきりします。都立霊園は7霊園・複数の施設種別に分かれており、霊園ごとの募集数・倍率は都庁発表の総括表にすべて掲載されています。ここでは倍率の差が大きい例を紹介します。
- 小平霊園・合葬埋蔵施設:19.4倍(前年度26.0倍)
- 青山霊園・一般埋蔵施設:8.9倍(前年度11.0倍)
- 小平霊園・一般埋蔵施設:2.6倍(前年度3.9倍)
- 八柱霊園・一般埋蔵施設:0.9倍(前年度1.4倍)
- 八王子霊園・芝生埋蔵施設:0.7倍(前年度1.6倍)
※本記事の数値は、8月6日発表資料(受付状況発表)に基づいています。受付数が募集数を下回った区分(定員割れ)は抽選を行わず申込者全員が当選するため、抽選後に区分ごとに公開される個別結果では、当選者数に合わせて募集数=受付数(倍率1.0倍)と表示されます。八王子霊園の芝生埋蔵施設と八柱霊園の一般埋蔵施設は、この定員割れに該当する区分です。
1.1 【22.8倍の区画も】小平霊園・合葬埋蔵施設の内訳は?
- 遺骨申込区分・GA22(直接共同埋蔵1体):募集54体、受付463体、倍率8.6倍
- 遺骨申込区分・GA23(直接共同埋蔵2体):募集36体、受付308体、倍率8.6倍
- 遺骨・生前申込区分・GA24(直接共同埋蔵2体):募集56体、受付1090体、倍率19.5倍
- 遺骨・生前申込区分・GA25(直接共同埋蔵3体):募集54体、受付1146体、倍率21.2倍
- 生前申込区分・GA26(直接共同埋蔵1体):募集50体、受付1117体、倍率22.3倍
- 生前申込区分・GA27(直接共同埋蔵2体):募集178体、受付3944体、倍率22.2倍
- 生前申込区分・GA28(直接共同埋蔵3体):募集72体、受付1641体、倍率22.8倍
- 小平霊園・合葬埋蔵施設 計:募集500体、受付9709体、倍率19.4倍
生きているうちに申し込める「生前申込区分」(GA24〜GA28)はすべて19倍を超えており、特に3体用(GA28)は22.8倍でした。