4. 9月30日が基準日、株主優待(中間期)の権利確定に向けて
グンゼは2007年度から、3月末(期末)と9月末(中間期)の年2回、株主優待を実施しています。3月末の優待は通販カタログ「Celestyle」の商品を30%割引で購入できる特典で、9月末の優待は保有株数と保有年数に応じてクーポンまたは贈呈品と交換できる制度です。
9月末優待の内容は以下の通りです(100株未満の株主は対象外)。
保有株数:保有3年未満/保有3年以上5年未満/保有5年以上
- 100〜199株:1,000円相当クーポン/2,000円相当クーポン/3,000円相当クーポン
- 200〜599株:2,500円相当クーポン/4,000円相当クーポン/5,000円相当クーポン・贈呈品
- 600株以上:5,000円相当クーポン・贈呈品/8,000円相当クーポン・贈呈品/10,000円相当クーポン・贈呈品
保有年数は毎年9月末日を基準に、同一株主番号で継続して株主名簿に記録されている年数でカウントされます(株式を一度すべて売却すると継続保有はリセットされます)。
クーポンはグンゼ公式通販「グンゼストア」での買い物に使える形式です。グンゼストアの通常配送は7,000円以上で送料無料になるため、普段からインナーウエアやホームウエアをまとめ買いしている人など、7,000円以上の買い物と組み合わせて使うと、クーポンの価値を実感しやすいといえます。
9月30日が基準日となるため、権利を得るために株式を購入すべき最終売買日(権利付き最終日)は28日、29日が権利落ち日にあたります。
5. グンゼ<3002>の9月4日の株価
グンゼの株価は4日、前日から20円安(▲0.49%)の4,095円で取引を終えました。
この日の終値(4,095円)を基準にすると、PER(会社予想)は24.69倍、PBR(実績)は1.19倍、配当利回り(会社予想)は5.27%です。
年初来では3月2日の4,765円を高値に、5月14日の3,545円を安値に推移しており、9月4日終値はそのレンジの中間からやや下寄りの水準にあります。
なお、この配当利回り5.27%の元になっている2027年3月期の配当予想216円のうち、147円が普通配当、69円が特別配当です。
前期(2026年3月期)も同じ内訳(普通配当147円・特別配当69円)で、2期連続で特別配当を含む配当となっています。特別配当は本来一時的な性格の株主還元であり、翌期以降も同水準が続くと決まっているわけではありません。
特別配当分を除いた普通配当ベースでみると、147円/4,095円で利回りは3.59%となります。
6. 記者コメント
2027年3月期1Qは、営業利益・経常利益が8割超伸び、純利益も黒字に転じるなど、数字の上では大きな改善が見られた決算でした。
ただし、純利益の黒字転換は前期の特別損失の反動という側面が大きく、営業利益の増益にも市況のタイムラグ益や駆け込み受注など一過性の要因が含まれています。
1Qの進捗率は通期計画に対して営業利益ベースで38.5%と高水準ですが、通期計画は修正されておらず、このペースがそのまま続くかどうかは今後の四半期で見極めが必要です。2期連続で特別配当を含む配当となっている点を踏まえると、特別配当の扱いを含めた今後の還元姿勢にも注目が集まります。
なお、グンゼは、令和8年熊本地震の被災地に肌着約10万枚を届けるなどCSRにも力を入れており、SNS上で「頼れる肌着メーカー」として評価する声が見られました。
【免責事項】
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
参考資料
- グンゼ株式会社「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年8月5日発表)
- グンゼ株式会社「2027年3月期(131期)第1四半期決算説明資料」(2026年8月5日発表)
- グンゼ株式会社「2027年3月期 第1四半期決算説明会 質疑応答」(2026年8月20日)
- グンゼ株式会社「株主優待について」
- グンゼ株式会社「株主・投資家情報」トップ
- グンゼ株式会社「『令和8年熊本地震』災害に対する支援について」(2026年8月18日発表)
高原 祥子