シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「すき家」他を運営するゼンショーHD(7550)の、2019年9月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年10月1日に更新された、すき家の2019年9月の既存店売上高(速報値)は、対前年同月比103.9%でプラス成長となりました。内訳は客数が101.7%、客単価が102.1%でした。

また全店売上高も104.0%となり、既存店とともにプラス成長となりっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高は、どう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は、2カ月続けてプラス成長を継続。上期が終了しましたが、マイナスとなったのは7月のみで、残り5カ月はプラス成長。客数も7月にマイナスとなりましたが、客単価は上期全ての月で100%以上を維持しています。

また全店も既存店同様、マイナス月となったのは7月のみ。既存店及び全店いずれも7月の一時的な落ち込みを除けば、上期は概ね好調な推移を見せました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は、昨年12月7日に2,934円の天井を付けた後に下落を開始しています。下落が続く中で、6月24日の2,095円を底値に反発を開始。7月以降わずかながら上昇を見せていますが、本格的な上昇には至っていません。2,400円台での攻防が7月半ば以降継続しています。

8-9月は既存店及び全店いずれもプラス成長となり、7月のマイナス成長は一時的なものとなりました。10月から消費税が引き上げられる中、同社が今後も成長を維持することができるのかが注目されます。

ゼンショーホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:すき家 月次売上推移 (2020年3月期)

LIMO編集部