同じ職場で同じ年数働いても、大学卒と高校卒では給与に差が出るのでしょうか。
人事院の調査には、国家公務員の俸給額が経験年数と学歴のマス目で公表されています。1年未満から35年以上まで、12の階層に分かれています。
この記事では、令和8年の調査結果から経験年数ごとの俸給額を一覧で比べ、差がどこで開いてどこで縮むのかを確認していきます。
1. 国家公務員の俸給は経験1年未満で3万1785円の差
まず、入って間もない時期から見ていきます。
1.1 大学卒23万7460円、高校卒20万5675円
人事院の令和8年国家公務員給与等実態調査によると、行政職俸給表(一)の経験年数1年未満の平均俸給額は、大学卒が23万7460円、高校卒が20万5675円です。
差は3万1785円です。ここが出発点になります。
1.2 7年未満までは差がほぼ変わらない
1年以上2年未満は大学卒24万2409円、高校卒21万2906円で2万9503円差です。2年以上3年未満は2万8209円、3年以上5年未満は2万8215円、5年以上7年未満は2万8717円となっています。
この間、差は2万8000円台から2万9000円台で動いていません。出発点の3万1785円よりむしろ縮んでいます。
2. 国家公務員の学歴差は経験15年から20年で最大になる
差が開くのは、もう少し先です。
2.1 10年を超えると広がりはじめる
7年以上10年未満で大学卒28万5958円、高校卒25万3994円となり、差は3万1964円に戻ります。10年以上15年未満では3万8745円まで広がります。
2.2 15年以上20年未満で5万3649円
15年以上20年未満は大学卒35万7479円、高校卒30万3830円で、差は5万3649円です。ここが12階層で最大になります。
続く20年以上25年未満も5万3565円で、ほぼ同じ水準が続きます。
入口の差だけを見て将来を決めてしまいがちですが、差が開くのは10年を過ぎてからです。しかも終盤では縮みます。
住宅ローンのご相談を受けていた頃も、いま手元に入る額と、10年後・20年後に入る額を分けて考えられている方は多くありませんでした。この表のように年数で並べてみると、どの時期に余裕が出て、どの時期がきついのかが見えてきます。
