幼稚園、小学校では休み中の学童、場所によって中学校、高校はほぼ全て…。ココに通っているおうちのママパパのタスクは「お弁当作り」ではないでしょうか?毎日のお弁当作りが大変で、休日のお弁当作りのない日がオアシスに感じているママパパも多いのでは?どうしても頑張りすぎてしまうのが親の性。いたし方ないことではあるのですが、あまり頑張りすぎると疲れてしまうし、イヤになっちゃいます。

高校・中学・小学校に娘のいる3姉妹のママが、そんな疲れたココロに効くいろいろな人に教えてもらった虎の巻を共有します。

虎の巻1:「オールチン」

筆者は共働きのため、3姉妹とも保育園に通いました。お弁当作り生活のスタートは、長女が小学校に上がる時の学童からでした。共働きのウチは「入学式」が小学校のスタートではありません。子供も初めての環境で不安です。親は「学童に子供がなじめるのか?」という心配と、「お弁当作り」のプレッシャーがかかります。

どんなお弁当を持っていけばいいのか?を悩んていた筆者は、当時長女の通っていた保育園の先生に相談しました。先生は3人のお子さんのお母さんで、子育ての先輩でもありました。

「先生のお子さん、どんなお弁当を学童に持っていっています?みんな、どうしているのでしょうか?」と聞いたら「あたしなんて『オールチン!』ですよ、お母さん!」というのです。つまり、すべて冷凍食品だということです。それを聞いて、なんだか気が抜けたというか肩の力が抜けたというか…。でも「全部手作りでなければ、いけないんだ!」とか「冷凍ものなんて、子供がかわいそう」という呪縛から解き放たれることができて、本当にココロが楽になりました。

虎の巻2:「500円貯金」

同じマンションのママ友は専業主婦です。奥さんの手作り弁当を持っていく際、旦那さんが500円を貯金箱に入れていました。外食だと基本500円じゃ済まないし、仮に500円で済むランチは、栄養バランスも味もイマイチなことが多いもの。そう思ったら、奥さんに500円払って弁当を持っていく方が、旦那さんもお得だと考えたそうです。ママの方も、無償の家事でなく、有償の家事だ!と思えば、頑張って作れますよね。

虎の巻3:「恩送り」

そんなに気合の入っていないの弁当でも「親にお弁当を持たせてもらった」ということは、ちゃんと子供の記憶に残ります。実際、筆者の実家は商売をしていて母は忙しかったのですが、それでもお弁当を持たせてくれました。それほど凝ったものではないし、ベーコンエッグ(とき卵のなかにベーコンを入れて薄く焼いたもの)がしょっちゅう登場する結構ワンパターンなおかずでしたが(笑)、いろいろな思い出があります。「買い食いしたいな」と思ったこともありましたが、購買で毎日毎日お弁当を買っている友達(うちから弁当を持ってこない)を見ていると、「お弁当を持たせてくれるだけでも、ありがたいんだな」と感じ、自分に親がベクトルを向けてくれているんだなと感じ、思春期ながらにちょっと嬉しく思っていました。

そして、今度は自分が三姉妹の母になり、弁当を作る番です。確かに面倒くさいですが(笑)毎日毎日お弁当を作っています。高校生の長女は、部活があるので土日にも作らなきゃならないこともあり、休みもゆっくり寝ていられないこともしばしばです。夫にも荷物になりますが、お小遣節約&コンビニ弁当よりはバランスいいでしょう?という思いでできる限り持って行ってもらっています。

手間暇かけて作っている訳ではなく、それこそ「オールチン」の日もありますが、あるものを最大限使って、知恵を絞って何とか見た目をよくして(料理は「見た目8割」です)お弁当を持たせています。それができるのは、せっせと弁当を持たせてくれた母のおかげだなと心底思っています。

母への「恩返し」じゃなくて、子供や旦那への「恩送り」です。「恩送り」は、ビリギャルの筆者、坪田先生が運営する坪田塾のモットーだそうです。良い言葉ですね。

弁当作りはあまり気張りすぎないでOKです!