2. 株主優待は9月30日が基準日、長期保有で最大10,000円分に拡充

マツキヨココカラ&カンパニー<3088>の株主優待は、毎年3月末および9月末現在の株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上保有の株主が対象です。

優待内容は、マツモトキヨシ・ココカラファインの各グループ店舗やオンラインストアで使える「マツキヨココカラポイント」、または同額を公益財団法人そらぷちキッズキャンプへ寄付するかを選択できます。

同社は5月13日にこの優待制度の一部拡充を発表しています。今回の拡充は2026年9月30日を基準日として開始されるため、この9月末の優待が制度変更後、最初に適用される回になります。

もっとも、今回拡充されるのは「1,000株以上を3年以上継続保有」する株主向けの優待のみです。100株以上500株未満、500株以上1,000株未満の優待内容に変更はありません。

保有株数・保有期間別の優待内容は以下の通りです。

所有株式数:保有期間:優待内容(1回あたり)

  • 100株以上500株未満:制限なし:2,000円分
  • 500株以上1,000株未満:制限なし:3,000円分
  • 1,000株以上:3年未満:5,000円分(現行どおり)
  • 1,000株以上:3年以上(新設):10,000円分(5,000円分拡充)

※「継続保有期間:3年以上」は、毎年3月末日・9月末日の株主名簿に同一株主番号で連続して7回以上記載または記録された株主が対象です。

2023年9月30日以前の基準日から継続して1,000株以上保有している株主であれば、今回の9月末の優待から新設分の対象になります。

普段からマツモトキヨシやココカラファインの店舗、あるいはオンラインストアで日用品・化粧品・医薬品を購入している人にとっては、もらったポイントをそのまま次回以降の買い物に充てられるため、実質的な節約につながります。

ただ、長期保有優遇の新設は「ファン株主」の定着を狙った施策でありますが、優待だけを目的に株数を積み増す場合は、投資額に対する実質的なリターンが目減りする点を踏まえておく必要があります。

なお、優待制度の内容や条件は今後変更・廃止される可能性があるため、優待取得を検討する際は公式サイトで最新情報を確認してください。

2.1 権利付き最終日は9月28日、権利落ち日は29日

株主優待を受け取るには、基準日(2026年9月30日)に株主名簿に記載されている必要があります。実際に株式を買っておくべき期限となる権利付き最終日は9月28日(月)、その翌営業日である権利落ち日は29日(火)です。

3. バリュエーション評価:年初来高値からは調整も、安値からは回復基調

28日終値の2,625円をもとにすると、PER(会社予想)は17.60倍、PBR(実績)は1.92倍、配当利回り(会社予想)は2.13%です。

年初来高値2,792円(2月13日)と比べるとやや調整した水準にある一方、年初来安値2,172円(5月27日)からは20.86%上昇しており、すでに大きく反発しています。安値圏で買っていた場合、この4カ月足らずで2割超の値上がりを享受できた計算です。

配当については、2026年3月期の実績が年間50円(中間24円・期末26円)だったのに対し、2027年3月期は年間56円(中間28円・期末28円)を予想しています。この予想は5月13日に公表した内容から修正はありません。

マツキヨココカラ&カンパニーの株価チャート1/1

マツキヨココカラ&カンパニーの株価チャート

出所:各データより筆者作成

4. 記者コメント

今回の決算では、マツモトキヨシブランドの出店拡大とPB刷新が着実に利益を押し上げている一方、ココカラファインは店舗数を絞りながら収益性を高め、アンドカンパニーという新しい受け皿でM&Aによる規模拡大を進めるという、事業ごとの役割分担がはっきりと見えてきました。

株主優待については、9月末の基準日から長期保有者向けの優遇が新設される一方、恩恵を受けるのは1,000株以上を3年超保有する株主に限られ、優待利回りの面では必ずしも少額ホルダーより有利になるわけではない点は押さえておきたいところです。

【免責事項】

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。

参考資料

高原 祥子