厚生年金は何年加入している人が多いのか、意外と知られていません。
厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」によると、厚生年金保険(第1号)の老齢年金受給権者1608万5696人の平均被保険者期間は413月でした。年数に直すと34年5か月です。
この記事では、加入期間がどう分布しているのかを見ていきましょう。
- 老齢年金受給権者の平均被保険者期間は413月、年数では34年5か月
- 男子447月に対し女子346月。差は101月で8年5か月にあたる
- 20年未満は8.9%にとどまり、最も多いのは41年以上42年未満の5.8%
1. 平均は34年5か月になる
まず、全体の水準を確認します。
1.1 老齢年金の受給権者は1608万人
厚生労働省の年報によると、厚生年金保険(第1号)の老齢年金受給権者は1608万5696人でした。その平均被保険者期間は413月です。
1年は12月ですので、413月は34年5か月になります。20歳代の後半から60歳まで勤め上げた場合に近い長さです。
1.2 男女で8年5か月の差がある
男女別に見ると、男子は1067万9944人で平均447月、女子は540万5752人で平均346月でした。年数では男子が37年3か月、女子が28年10か月です。
その差は101月で、8年5か月にあたります。報酬比例部分は加入期間と報酬の水準で決まりますので、この差はそのまま年金額の差につながります。
2. 20年未満は1割に満たない
次に、期間ごとの分布を見ていきます。
2.1 短い期間の人は少ない
老齢年金受給権者を被保険者期間の短い順に積み上げると、20年未満で累積構成比が8.9%です。つまり9割以上が20年以上加入していることになります。
34年から35年で44.3%、39年から40年で61.3%に達します。中央にあたるのは35年前後という形です。
2.2 最も多いのは41年台
1年ごとの区分で最も人数が多いのは、41年以上42年未満の92万5207人で5.8%を占めます。次いで48年以上が89万2120人で5.5%、44年以上45年未満が82万8597人で5.2%です。
40年を超えて加入している層に、はっきりと山があります。60歳以降も厚生年金に加入して働き続けた人が、ここに含まれてきます。
加入期間は自分で数えるより、記録を見るほうが確実です。転職や休職を挟んでいると、記憶と実際がずれていることがあります。
