大学の学費の平均はいくらかかるのでしょうか。子どもの進学を考えるとき、避けて通れないのが学費の話です。「大学は高い」とはよく聞くものの、実際にいくらかかるのかを正確に把握している人は多くありません。

文部科学省が公表している最新の資料から、国立大学と私立大学それぞれの学費の平均を確認していきましょう。

この記事の3つのポイント
  • 私立大学の学費の平均は、入学金24万365円、初年度授業料96万8069円
  • 国立大学(標準額)は入学金28万2000円、授業料53万5800円

  • 初年度に必要な金額は私立が約120万8000円、国立が約81万7800円

文部科学省が公表している「国公私立大学の授業料等の推移」によると、国立大学と私立大学の学費の平均は次のとおりです(令和7年度)。

  • 私立大学:入学金24万365円、初年度授業料96万8069円
  • 国立大学(標準額):入学金28万2000円、授業料53万5800円

大学の種類によって学費の平均が大きく異なることがわかります。以下で、それぞれの内訳と、私立・国立の差を詳しく見ていきましょう。

1. 私立大学の学費の平均は入学金24万365円・初年度授業料96万8069円

文部科学省が公表している資料によると、私立大学の学費の平均(令和7年度)は次のようになっています。

  • 入学金:平均24万365円
  • 初年度授業料:平均96万8069円

入学金と初年度授業料を合計すると120万8434円。入学の年には、およそ120万8000円が必要になる計算です。

なお、これは平均値です。私立大学は学部によって学費が大きく異なり、文系より理系、さらに医歯薬系はそれを大きく上回ります。実験や実習に設備と人手がかかるためです。

また、この金額には施設設備費や実験実習費などが含まれていない場合があります。実際に納める額は、大学が公表する「初年度納入金」で確認する必要があります。

2. 国立大学の学費の平均(標準額)は入学金28万2000円・授業料53万5800円

一方、国立大学(標準額)の学費の平均は次のとおりです。

  • 入学金:28万2000円
  • 授業料:53万5800円

合計すると81万7800円です。

なお、国立大学の金額は文部科学省が定める「標準額」であり、各大学はこれを基準に一定の範囲で設定できます。近年は標準額を上回る授業料を設定する大学も出てきています。

3. 大学の学費、私立と国立の差はいくら?

興味深いのは、入学金だけを見ると国立の28万2000円のほうが、私立の平均24万365円より高いという点です。差額は4万1635円。

しかし授業料では、私立96万8069円に対して国立53万5800円と、43万2269円の差がつきます。初年度の合計では私立が約39万円高くなる計算です。

4. 4年間の総額で比べると

入学金は初年度だけですが、授業料は毎年かかります。4年間の総額を試算してみましょう。

  • 国立:28万2000円+53万5800円×4年=242万5200円
  • 私立:24万365円+96万8069円×4年=411万2641円

4年間で見ると、国立は約242万5200円、私立は約411万2641円。その差は約169万円になります。

これに加えて、教科書代、通学費、実習費、そして自宅外通学であれば家賃や生活費が発生します。仕送りが月8万円なら4年間で384万円。学費と同等かそれ以上の負担になり得ます。

進学先を検討するときは、学費だけでなく「通学できる範囲か」も含めて考える必要があるということです。

5. 学費以外にかかるお金も見落とせない

大学進学で必要になるのは、入学金と授業料だけではありません。

まず、受験そのものに費用がかかります。受験料は1校あたり3万5000円前後が一般的で、複数校を併願すれば十数万円になります。遠方であれば交通費と宿泊費も加わります。

入学が決まれば、教科書や参考書、パソコン、実習で使う道具などが必要です。学部によっては、これらだけで初年度に数十万円かかることもあります。

さらに、自宅外通学であれば住居費が発生します。敷金・礼金・家具家電の購入といった初期費用に加えて、毎月の家賃と生活費が続きます。

学費の平均額はあくまで出発点です。志望校が決まったら、通学方法まで含めた総額で見積もることが大切になります。

6. 学費をどう準備するか

大学進学の費用は、子どもが生まれた時点から準備期間が18年あるという特徴があります。

  • 毎月一定額を教育資金として積み立てる
  • 児童手当を使わずに貯めておく
  • 学資保険やつみたて投資を活用する

たとえば私立文系の4年間411万円を18年で準備するなら、月あたり約1万9000円。生まれてすぐに始めれば、決して不可能な金額ではありません。

一方、準備が間に合わない場合は、奨学金や教育ローンという選択肢もあります。日本学生支援機構の奨学金には給付型と貸与型があり、貸与型は卒業後に返還が必要です。

奨学金や授業料減免の制度は、世帯収入や資産の要件が定められており、内容も改正されることがあります。利用を検討する際は、進学先の大学の窓口や日本学生支援機構の公式情報で最新の要件を必ず確認してください。

7. 「実際にいくら払うか」は大学ごとに違う

私立大学の授業料は、同じ文系学部でも大学によって数十万円の差があります。理系、医歯薬系はさらに大きく変わります。

また、多くの大学では入学金と授業料以外に、施設設備費や諸会費が必要です。これらを含めた「初年度納入金」は、各大学の募集要項に明記されています。

平均値で全体像をつかんだうえで、志望校の実際の金額を調べる。この2段階で確認すると、現実的な資金計画が立てられます。

8. よくある質問

8.1 大学の学費の平均はいくらですか?

文部科学省の調査(令和7年度)によると、私立大学の初年度授業料の平均は96万8069円、入学金の平均は24万365円です。国立大学(標準額)は授業料53万5800円、入学金28万2000円です。

8.2 私立大学と国立大学、学費はどのくらい違いますか?

初年度に必要な金額を合計すると、私立大学が約120万8000円、国立大学が約81万7800円で、その差は約39万円です。授業料だけで比べると私立が43万2269円高く、入学金だけで比べると国立のほうが4万1635円高くなっています。

8.3 大学4年間でかかる学費の総額はどのくらいですか?

入学金と4年分の授業料を合計すると、国立大学は約242万5200円、私立大学は約411万2641円です。4年間の総額では私立が国立より約169万円高くなる計算です。

9. まとめ

今回は、文部科学省の最新データから大学の学費の平均を確認しました。

  • 私立大学の学費の平均は、入学金24万365円、初年度授業料96万8069円
  • 国立大学(標準額)は入学金28万2000円、授業料53万5800円
  • 4年間の総額は国立約242万5200円、私立約411万2641円、差は約169万円

進学は家計にとって大きなイベントです。早めに数字を把握して、無理のない計画を立てておきたいところです。

参考資料

LIMO編集部