10月から11月にかけては、年末調整の準備とあわせて来年の家計を考え始める方も多い時期です。物価高や各種保険料の値上げが続く昨今、「預貯金だけでは将来の老後資金が不安……」と感じていませんか。
いざ新NISAで資産運用を始めようと思っても、毎月の家計管理で手一杯になり「月10万円の積立なんて到底無理」と諦めてしまう方は少なくありません。とはいえ、行動を先延ばしにすればするほど、インフレによって大切なお金の価値は目減りし、将来への不安は大きくなるばかりです。
本記事では、最速で資産を築く「月10万円×15年積立+15年ほったらかし」のシミュレーションに加え、無理なく始められる「月3万円×40年」の少額戦略を比較します。「まとまった資金がない」という方でも、最大の味方になるのは金額ではなく“時間”です。
なお、積立シミュレーションの結果については、下記の記事より一部を引用・参照しています。本文中の引用部分は引用ブロックで示しています。
- 月10万円を15年積み立てて15年放置すると、資産は約3525万円(元本1800万円)になる試算
- 月3万円を40年間続けた場合でも、約2752万円(元本1440万円)まで育つ可能性がある
- 老後資金の取り崩しには「4%ルール」を目安にすると、資産を長持ちさせやすい
1. 【新NISA】月10万円×15年積立+「15年ほったらかし」で資産はいくらに化ける?
投資には元本割れのリスクがありますが、長期間にわたって積立を続けることで資産形成につながる可能性があります。ここでは、つみたて投資枠を活用し、金融庁「NISAの活用事例」を参考にした次の条件でシミュレーションした結果を見てみましょう。
1.1 月10万円×15年間積立投資し、その後15年間継続保有(一律年利3%で運用)
約3525万円(元本1800万円)
つみたて投資枠の年間上限額は120万円です。そのため、毎月10万円ずつ積み立てることで制度の上限まで活用できます。これを15年間続けると、非課税保有限度額1800万円に到達します。さらに、その後も15年間運用を継続し、年利3%で資産が増えた場合、最終的な資産額は約3525万円になるという試算です。
1.2 積立額を月7万円に減らしたら?同じ条件でのシミュレーション
月10万円は難しくても、金額を抑えれば同じ戦略を取り入れられます。同じ「15年積立+15年放置・年利3%」の条件で、積立額を月7万円にした場合を試算してみましょう。
投資元本:7万円 × 12カ月 × 15年 = 1260万円
資産合計(年利3%、15年積立+15年放置):約2468万円
月10万円のケース(3525万円)の7割程度の積立額でも、最終的な資産額は約2468万円となり、上限まで積み立てなくても十分な効果が見込める計算です。あくまで一定の前提を置いた目安の試算であり、実際の運用成果は市場環境によって変動します。
2. 【長期積立比較】月3万円を40年続けた場合と、どちらが有利なのか
ただし、「毎月10万円を積み立てるのは負担が大きい」と感じる人も多いでしょう。そこで、毎月3万円を40年間積み立てたケースも確認してみます。
2.1 月3万円×40年間(一律年利3%で運用)
約2752万円(元本1440万円)
毎月3万円であれば、家計の見直しによって捻出しやすい金額と感じる人も多いかもしれません。こちらも年利3%で運用できたと仮定した試算ですが、40年間にわたり元本1440万円を積み立て続けることで、最終的な資産額は約2752万円になる見込みです。毎月の積立額は比較的少なくても、40年という長い時間を味方につけることで、資産を大きく育てられる可能性があります。
投資にはリスクが伴うものの、制度の仕組みを理解しながら活用することで、老後資金づくりの有力な選択肢の一つとなるでしょう。



