2019年8月21日に日本証券アナリスト協会主催で行われた、株式会社安江工務店2019年12月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社安江工務店 代表取締役社長 COO 山本賢治 氏

1.会社概要

山本賢治氏:株式会社安江工務店、代表取締役社長の山本でございます。2019年12月期第2四半期の決算説明をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

まず、当社グループの簡単な概要となります。創業が1970年ですので今年で49年目です。名古屋を中心に住宅リフォーム、新築住宅、不動産流通事業を行っており、グループ会社も2社ございます。

1.会社概要【連結売上高推移及び構成比】

売上高の構成ですが、約70パーセントが総合リフォーム、デザインリフォームをはじめとする住宅リフォームで、あとは新築住宅、不動産流通となっており、住宅に関するワンストップサービスにより売上を伸ばしてまいりました。

2.2019年12月期第2四半期連結決算の概要

第2四半期の連結決算の概要となります。上半期の売上高は、過去最高を更新する23億4,700万円です。各利益に関してもご覧のとおり、前年同期と比べて増益となっております。

一方、前回発表の予想に対しては、主力の住宅リフォーム事業が堅調であったことから、売上高は2.4パーセント増となりましたが、教育訓練費や採用コストなど、中長期の成長に向けたコストが増加し、各利益は前回予想を下回りました。

2.2019年12月期第2四半期連結決算の概要

前年同期からの増減要因の分析です。売上高は、新築住宅事業の期ズレ等があったものの、単体の業績が堅調であったことに加え、M&Aを行った子会社の業績寄与等もあり増収となっております。

営業利益につきましても、連結に伴う費用の増加等はありましたが、増収による効果で増益となっております。

2.2019年12月期第2四半期連結決算の概要

セグメント別ですが、3事業とも増収となっております。とくに、主力の住宅リフォーム事業が堅調で、売上高では前年同期比16.8パーセント増となり、営業利益も大きく増加しております。

2.2019年12月期第2四半期連結決算の概要

続きまして、通期予想に対する進捗度合いとなりますが、進捗率は売上高で47.4パーセント、各利益はご覧のスライドのとおりとなっております。

売上高につきましては、各事業の受注残が堅調であり、予定どおり推移する見通しとなっております。また各利益に関しても、引き続き原価の低減や業務効率化による経費削減を予定しておりますので、売上高、各利益とも、すでに公表済みの通期業績予想に関する修正はございません。

4.中古住宅流通に伴うリフォーム市場

それでは、当社グループの主力であります住宅リフォームの市場性と戦略について、簡単にご説明いたします。

ご存知のように、戸建の新築着工件数は近年緩やかに減少しておりますが、住宅リフォームの市場規模は堅調に推移しております。そのなかでも、とくに中古住宅の流通戸数が近年増加しており、それに伴うリフォーム工事も、10年で約1.5倍と大きく増加しております。

したがって住宅産業では、中古住宅に加えてリフォームを取り扱うことのできる会社が、とくに注目されております。

5.地域一番店戦略

そのなかで当社は、「お客さまと一生涯のお付き合いをすること」をミッションとして、いかにお客さまの利便性の向上に貢献できるかということで、イメージとしては「住まいのかかりつけ医」となり、小規模な工事から大規模改装まで素早く対応することで、各地域での一番店を目指しております。

5.事業エリアの深耕・拡大 ※愛知県内

当社グループは、現在名古屋を中心に事業展開しておりますが、ドミナント戦略として2つの戦略をとっております。1つ目は、より狭いエリアでのシェアを伸ばすための既存商圏の深耕、もう1つはドミナントエリア拡大のための施策であります。

2020年には、豊橋市など東三河への出店を予定しており、これによって愛知県全世帯の約95パーセントをカバーできるようになりますので、まずは愛知県、そこから岐阜県、三重県へと展開していきたいと思います。

5.M&A、アライアンス戦略 ※愛知県外

また、当社はM&A戦略を積極的に展開しております。他のリフォーム専業店の課題である経営者の高齢化、後継者問題もあり、とくに西日本方面への進出を行っていきます。

昨年、一昨年と1社ずつM&Aを行いましたが、今後も積極的に行っていきたいと考えております。

6.配当方針

最後に、株主さまへの還元方針についてご説明申し上げます。

当社グループでは、株主さまへの還元方針として、おもに配当による還元を行っております。配当につきましては、業績の見通しを勘案したうえで、安定的に行うことを目標にしております。2019年12月期につきましては、1株当たり44円の配当を予定しております。

以上、簡単ではございますがご説明申し上げました。今後も投資家のみなさまをはじめ、ステークホルダーの方々と長いお付き合いをさせていただきたいと考えておりますので、引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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