1959年の誕生以来、長年にわたって子どもたちを楽しませてきた鉄道玩具「プラレール」。青いレールの上を新幹線や電車、蒸気機関車が走る光景を思い浮かべる人も多いでしょう。
そのプラレールが67年目にして、新たな一歩を踏み出します。
株式会社タカラトミーは2026年8月19日、ANAとの初コラボレーション商品「プラレールエアー 空をぐるっと!ANA旅客機セット」を発表しました。
今回のポイントは単にANAの旅客機をプラレール化したことではありません。レールを縦方向に使い、機体が上下するなど、これまでのプラレールとは異なる遊び方を提案しています。
- ANAと初コラボした「飛行機」のプラレールが話題。空を飛ぶような動きや浮遊感を表現するギミックも
- 1959年に誕生した「プラレール」の歴史を解説。近年はコラボなどで新しい世界観にも挑戦
- SNSでは鉄道ファン以外も巻き込む盛り上がりに。海外戦略においても重要な位置づけ
1. 飛行機が青いレールを走る「プラレールエアー」
今回、発表されたのは「プラレールエアー 空をぐるっと!ANA旅客機セット」。発売日は2026年10月1日で、希望小売価格は8800円(税込)。対象年齢は3歳以上です。
ANAとの初コラボレーションとなる本商品では、ANAの旅客機をモチーフにした飛行機が、セットに付属するレール上を走行します。
注目したいのは、その動きです。飛行機のタイヤが昇降するほか、カーブでは機体が旋回。さらにレールを縦方向に組み立てることで、従来の「地面を走るプラレール」とは異なる、空を飛ぶような動きや浮遊感を表現しています。
また、付属のマップシートに加え、手持ちのプラレール車両や別売りのトミカとも組み合わせられます。飛行機だけでなく、空港アクセス鉄道や自動車も含めた「移動の世界」をつくって遊べる設計です。
日本国内ではANAモデルを展開する一方、中国、香港、台湾、マレーシア、シンガポール、タイなどアジア地域では、赤い機体を採用したプラレールオリジナルデザインの商品を順次展開する予定としています。
つまり今回の商品は、ANAとのコラボ商品であると同時に、「飛行機を走らせるプラレール」という新たな商品フォーマットのスタートとも位置付けられそうです。
2. 1959年に誕生したプラレール 60年以上変わらない「青いレール」
プラレールの原型は、1959年に発売された「プラスチック汽車・レールセット」です。
当時、玩具には金属や木材が多く使われていましたが、プラレールは当時の新素材だったプラスチックを採用しました。象徴的な青いレールは、当時の家庭にあった「ちゃぶ台」の上で遊べるサイズとして設計されたといいます。
1961年には電池で走る「電動プラ汽車セット」が登場。その後、実在する鉄道車両をモチーフにした商品も登場し、子どもたちが憧れる乗り物を家庭で楽しめる玩具へと発展していきました。
大きな強みは、長い歴史の中でも基本的なレール規格を維持してきたことです。60年以上前の青いレールを基本に、新しい車両や情景部品を追加して遊びを広げられるという「互換性」は、プラレールというブランドの重要な資産になっています。
その結果、プラレールは子どもだけの玩具ではなくなりました。幼少期に遊んだ人が親になり、自分の子どもと一緒に遊ぶ。さらに祖父母世代も加わるという、世代をまたぐブランドへと成長しています。




