年金生活者支援給付金は、受け取れるかどうかが自分の年金額だけでは決まらない給付金です。
老齢・障害・遺族の3種類があり、それぞれに支給要件が定められています。2026年度は物価変動を踏まえて+3.2%の増額改定となり、6月に支給される4月分から新しい金額が適用されています。
本記事では、老齢・障害・遺族の3種類それぞれの支給要件と2026年度の給付基準額、そして請求手続きの流れを確認します。
なお、年金生活者支援給付金の制度内容や年金の平均受給額に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。
- 年金生活者支援給付金は老齢・障害・遺族の3種類あり、要件がそれぞれ異なる
- 2026年度は+3.2%の増額改定で、老齢の給付基準額は月額5620円
- 老齢は「世帯全員が市町村民税非課税」が要件のため、同居家族の課税状況も関わる
1. 年金生活者支援給付金の支給要件|老齢・障害・遺族で何が違うのか
年金生活者支援給付金は、基礎年金を受け取っている人のうち、年金等の収入と所得の合計額が一定の基準を下回る場合に支給されるお金です。
この給付金は受け取っている年金の種類に応じて3つに分かれており、それぞれ判定の基準が異なります。順に見ていきましょう。
1.1 老齢年金生活者支援給付金の支給要件
老齢年金生活者支援給付金は、次の要件をすべて満たした場合に支給されます。3種類のなかで唯一、本人以外の状況も判定に関わる点が特徴です。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額(※1)とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は80万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は80万6700円以下(※2)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で80万9000円を超え90万9000円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で80万6700円を超え90万6700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される
1.2 障害年金生活者支援給付金の支給要件
障害年金生活者支援給付金は、老齢とは違って世帯の課税状況を問いません。判定に使われるのは本人の所得だけです。
- 障害基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※ 障害年金等の非課税収入は除く
1.3 遺族年金生活者支援給付金の支給要件
遺族年金生活者支援給付金も、障害と同じく本人の所得だけで判定されます。所得の基準額も障害と共通です。
- 遺族基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が479万4000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
※ 遺族年金等の非課税収入は除く
2. 年金生活者支援給付金の給付基準額は、2026年度は+3.2%の増額
年金生活者支援給付金の金額は、物価変動に応じて年度ごとに見直されます。
2026年度については前年度より+3.2%の増額改定となり、6月に支給される4月分の給付金から増額率が適用されます。
2.1 2026年度の年金生活者支援給付金は3種類でいくらになるのか
- 老齢年金生活者支援給付金(基準額):5620円
- 障害年金生活者支援給付金:障害等級1級7025円・2級5620円
- 遺族年金生活者支援給付金:5620円
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
ここで注意したいのは、3種類のうち老齢だけが「基準額」という扱いになっている点です。障害と遺族は表の金額がそのまま支給されますが、老齢は上記の基準額をもとに、保険料の納付済期間や免除期間に応じて一人ひとり計算されます。
3. 年金生活者支援給付金の請求手続き|届く書類と封筒の色
年金生活者支援給付金は、要件を満たしていても請求手続きをしなければ支給が始まりません。
どのような書類が届くのか、「年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説」から要点を引用して確認しておきましょう。
支給対象と判断された方には、日本年金機構から請求に関する書類が送付されます。基本的には、その書類に必要事項を記入して返送するだけで手続きは完了します。これから老齢年金の受給を開始する方には、受給が始まる3カ月前に届く「年金請求書(事前送付用)」に「年金生活者支援給付金請求書」が同封され(緑色の封筒)、すでに年金を受給中の方にはハガキ形式の請求書が届きます(薄緑色の封筒)。
出所:年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説
封筒の色で自分がどちらのケースなのかを見分けられます。支給日や振込スケジュールについては、「年金生活者支援給付金とは?2026年最新の対象者・いくらもらえるか・ハガキが届かない理由を徹底解説」でも詳しく取り上げています。
4. 年金の受給額には個人差がある|年金生活者支援給付金の判定に関わる年金収入
老齢年金生活者支援給付金は前年の年金収入も判定に使われるため、自分がどのくらい年金を受け取っているかが結果に直結します。
平均的な水準について、「【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説」から要点を引用して確認しておきましょう。
厚生年金の平均年金月額は〈全体〉15万289円、〈男性〉16万9967円、〈女性〉11万1413円(いずれも国民年金の金額を含む)。国民年金は〈全体〉5万9310円、〈男性〉6万1595円、〈女性〉5万7582円です。年金の受給額はこれまでの加入状況によって決まるため、人によって大きな差が生じる点には注意が必要です。
出所:【2026年最新・年金早見表】厚生年金・国民年金はいくらもらえる?平均受給額一覧と手取りのリアル!社会保険料・税金が引かれる「天引き」まで徹底解説






