株式相場は6月から続いた乱高下が落ち着きつつあり、8月上旬にかけて集中した決算の開示も一巡しました。9月に向かって銘柄を探している人も増えている人もいるでしょう。
9月は権利が確定する株式が多く、「配当取り」の取引や株主優待が意識されやすいシーズンです。今回は、配当利回りと株主優待利回りを合わせた「トータル利回り」の視点で、9月・10月の注目したい銘柄を紹介します。
IFAが解説する「9月の株主優待3銘柄についてまとめた記事」も合わせてご覧ください。
※決算情報・業績等は執筆時点での情報にもとづいています。
- トータル利回り(配当+優待)で見た、9月・10月の注目3銘柄
- 各銘柄の具体的な優待内容と最新の業績動向
- 株式購入後に気をつけておきたいIFAからのアドバイス
1. 9月の注目2銘柄!「三井住友FG」と「商船三井」の株主優待
9月は多くの企業が中間決算を迎え、株主優待銘柄も豊富です。その中から、今回は三井住友フィナンシャルグループと商船三井を取り上げてみましょう。
1.1 三井住友FG(8316):株主優待を新設!保有1年以上ならトータル利回り3.3% 金利上昇で株価も絶好調
- 株価:6900円(2026年8月18日終値)
- 株主優待利回り:0.72%(100株、保有1年以上のVポイント)
- 予想配当利回り:2.61%(2027年3月期)
三井住友FGは、2026年9月末を初回として株主優待制度を導入しました。主な内容はVポイントの進呈で、100株を1年以上保有する株主は5000ポイント(5000円相当)が進呈されます。この株主優待と、2027年3月期の1株あたり180円の配当金と合わせたトータル利回りは3.33%となる計算です。
- 金利上昇で株価「うなぎ上り」、1年騰落率+65.6%(2026年8月18日終値)
- 「金利のある世界」で環境一変、利益拡大フェーズ
トータル利回りだけでなく、株価パフォーマンスにも注目です。多くの銀行株と同じく、三井住友FGの株価は右肩上がりに上昇してきました。金利が上昇するなか、投資家は収益が拡大するとの思惑を持っているものと考えられます。業績も伴っており、2027年3月期も最高益を更新する見通しです。
1.2 商船三井(9104):トータル利回り3.7% 株価5ヵ月ぶり最高値圏、海運需要が堅調
- 株価:6881円(2026年8月18日終値)
- 株主優待利回り:0.73%(100株のフェリー割引)
- 予想配当利回り:2.98%(2027年3月期)
商船三井は9月末の株主にクルーズやフェリー「さんふらわあ」の優待券を進呈しています。フェリーの優待券は、100株の保有で5000円相当が1枚進呈されるものです。この株主優待と、1株あたり205円の配当金と合わせたトータル利回りは3.71%に達します。
- 株価は再び最高値をうかがう状況へ、1年騰落率+40.8%(2026年8月18日終値)
- 2027年3月期は減益予想から一転、経常益28.0%増へ上方修正
- 中東情勢の正常化は2026年10月→2027年1月へ後ろ倒し
株価は2026年3月から調整していましたが、7月から切り返しの動きとなっています。2027年3月期は、期首時点では通期で17.5%減の経常減益を見込んでいましたが、8月に同28.0%増へ上方修正しており、見直し買いにつながったとみられます。





