2026年5月19日、総務省は「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果-(二人以上の世帯)」を公表しました。1世帯当たりの貯蓄現在高は平均2059万円となり、前年比3.8%増と7年連続の増加で、2002年以降で最多を記録しています。一方、貯蓄を保有する世帯の中央値は1264万円で、平均値とは大きな差があることも明らかになっています。
将来に向けて資産形成を進めるうえで、同年代がどのくらい貯蓄しているのか気になる人も多いでしょう。
本記事では、年代別の平均貯蓄額と中央値、資産3000万円以上を保有する世帯の割合を紹介します。
記事の後半では、元銀行員の視点から、現役世代のうちに身につけておきたい資産形成の習慣を解説しているので、あわせて参考にしてください。
なお、年代別の貯蓄額に関する詳しい解説は、下記の記事より一部を引用・参照しています。本文中の引用部分は引用ブロックで示しています。
- 20〜70歳代の貯蓄額は、単身・二人以上世帯とも平均値が中央値を大きく上回り、世帯間の差が大きい
- 貯蓄3000万円以上の世帯割合は年代が上がるほど増え、60〜70歳代では二人以上世帯の2〜3割に達する
- 元銀行員の視点から、現役世代のうちに身につけたい資産形成の習慣5つを紹介
1. 年代別に見る「平均貯蓄額」と「中央値」
J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとに、20歳代から70歳代までの貯蓄額を確認します。
より詳しく年代別の要因を掘り下げた同世代の貯蓄額を単身・二人以上世帯で比較した記事もあわせて参考にしてください。
ここでは、単身世帯と二人以上世帯に分けて、平均値と中央値を見ていきましょう。
1.1 【単身世帯】20〜70歳代の平均貯蓄額はいくら?
単身世帯の年代別の貯蓄額は、次のとおりです。
【年代:平均値・中央値】
- 20歳代:255万円・37万円
- 30歳代:501万円・100万円
- 40歳代:859万円・100万円
- 50歳代:999万円・120万円
- 60歳代:1364万円・300万円
- 70歳代:1489万円・500万円
1.2 【二人以上世帯】20〜70歳代の平均貯蓄額はいくら?
続いて、二人以上世帯の貯蓄額を確認します。
【年代:平均値・中央値】
- 20歳代:525万円・125万円
- 30歳代:1096万円・311万円
- 40歳代:1486万円・500万円
- 50歳代:1908万円・700万円
- 60歳代:2683万円・1400万円
- 70歳代:2416万円・1178万円
単身世帯、二人以上世帯のどちらも、すべての年代で平均値が中央値を上回っており、この結果から、世帯によって貯蓄額に大きな差があることが分かります。
とくに二人以上世帯では、60歳代と70歳代の中央値が1000万円を超えています。
一方、20〜50歳代では平均値と中央値の差が比較的大きく、一部の貯蓄額が多い世帯によって平均値が引き上げられていることがうかがえます。
次章では、貯蓄額が3000万円以上の世帯がどの程度いるのかを確認していきましょう。
2. 貯蓄3000万円以上の世帯はどれくらい?
ここでは、金融資産を保有していない世帯を含め、貯蓄3000万円以上の世帯がどの程度いるのかを年代別に確認します。
2.1 【単身世帯】貯蓄3000万円以上の割合
単身世帯で貯蓄3000万円以上を保有する割合は、次のとおりです。
【単身世帯:年代・貯蓄3000万円以上の割合】
- 20歳代:0.7%
- 30歳代:3.4%
- 40歳代:9.9%
- 50歳代:10.4%
- 60歳代:15.6%
- 70歳代:17.5%
年代が上がるにつれて割合も高くなり、70歳代では17.5%となっている一方、20歳代では1%未満、30歳代でも3.4%にとどまっています。
2.2 【二人以上世帯】貯蓄3000万円以上の割合
二人以上世帯では、貯蓄3000万円以上の割合は以下の結果となっています。
【二人以上世帯:年代・貯蓄3000万円以上の割合】
- 20歳代:4.1%
- 30歳代:7.9%
- 40歳代:13.1%
- 50歳代:18.8%
- 60歳代:27.2%
- 70歳代:25.2%
二人以上世帯では、60歳代が27.2%と最も高く、70歳代も25.2%となっています。
また、すべての年代で単身世帯を上回っており、50歳代以降では、3000万円以上の金融資産を保有する世帯が2割前後から3割弱を占めています。
一方で、同じ年代でも保有額には大きな差があります。
3000万円を目指す際は、周囲の平均額だけに左右されず、長期的に資産を積み上げる習慣を身につけることが重要です。
次章では、現役世代のうちから意識しておきたい習慣を確認していきましょう。



