お盆の帰省やレジャーなど、夏のイベントで出費が重なるこの時期。2026年7月24日に総務省が公表した消費者物価指数(2026年6月分)によると、総合指数は前年同月比で1.7%の上昇となっており、日々の生活において物価高の影響が続いています。
こうした物価上昇の波が続く中で、普段よりも財布のひもが緩みがちなこの時期は、家計への負担をより重く感じる方も多いのではないでしょうか。支出が続くタイミングだからこそ、改めて現在の家計状況や普段の貯蓄の取り組み方を振り返る良い機会といえます。
今回は、金融経済教育推進機構の調査による年代別の貯蓄データを確認しながら、筆者が元銀行員として働く中で気づいた「貯蓄が多い人に共通する3つの習慣」を紹介します。
- 20歳代から70歳代の金融資産保有額の平均値と中央値のリアルな差
- 元銀行員が気づいた貯蓄上手な人に共通する3つの日常的な習慣
- 物価高時代を乗り切るための、メリハリのあるお金の使い方と家計管理のコツ
1. 【年代別】20歳代から70歳代の平均貯蓄額はいくら?
金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査2025年」によると、2人以上世帯の金融資産保有額は以下のとおりです。
<平均金融資産保有額>
- 20歳代:525万円
- 30歳代:1096万円
- 40歳代:1486万円
- 50歳代:1908万円
- 60歳代:2683万円
- 70歳代:2416万円
平均貯蓄額は年代に比例して増加しており、まもなくセカンドライフを迎える50歳代では約1900万円に到達しています。
老後資金の準備も順調に進んでいるように見えますが、中央値を見ると状況は大きく変わります。
1.1 実態に近い《中央値》で見ると60歳代「1400万円」
前述の資料によると、20~70歳代の金融資産保有額の中央値は次のとおりです。
<中央値>
- 20歳代:125万円
- 30歳代:311万円
- 40歳代:500万円
- 50歳代:700万円
- 60歳代:1400万円
- 70歳代:1178万円
中央値はセカンドライフに入る60歳代でも1400万円にとどまっており、多くの世帯が十分な老後資金を準備できていないことが分かります。
平均値と中央値にこれほど大きな乖離があるのは、まとまった資産を持つ一部の世帯が平均値を押し上げているためです。
では、貯蓄ができる人とできない人の間には、どのような差があるのでしょうか。もちろん収入水準や相続資産の有無なども大きく影響します。
しかし、筆者は銀行員として働く中で、貯蓄ができる人にはある共通した習慣があることに気づきました。次の章でくわしく紹介します。