株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、FOMCの結果を受けやや荒い値動き
2019年9月19日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,044円(+83円、+0.4%) 反発
- TOPIX 1,615.6(+9.0、+0.6%) 反発
- 東証マザーズ株価指数 848.2(+3.0、+0.4%) 反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,752、値下がり銘柄数:337、変わらず:61
- 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
- 年初来高値更新銘柄数:136、年初来安値更新銘柄数:2
東証1部の出来高は13億3,314万株、売買代金は2兆3,637億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。日本時間の朝方に発表されたFOMCの結果(0.25%利下げ実施)等を受け、売り買いが交錯しました。ただ、出遅れ銘柄を拾う動きも強く、売買代金は活況とは言えないながらも7日連続で2兆円を上回っています。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しましたが、直近ではやや荒い値動きとなりました。寄り付きから高く推移し、前場の半ばに一時+294円高まで上昇しましたが、後場に入ると売りが優勢となり、一時+42円高まで上げ幅を縮小する場面が見られました。結局、最後までプラス圏を維持したものの、前場で付けた値を消す結果となったようです。終値は再び22,000円台を回復しました。
なお、TOPIXも同じような値動きで反発となり、上昇率は日経平均株価を上回りました。これは中小型株を中心に買戻しが優勢だったことを示唆しています。
東証マザーズ株価指数は反発、売買代金は31日連続で1,000億円を下回る
東証マザーズの出来高は4,056万株、売買代金596億円となりました。出来高は前日よりやや減りましたが、売買代金は逆に微増となっています。相変わらず新興市場では個人投資家の物色意欲が続かず、商いに回復の兆しが見えません。売買代金は31日連続で1,000億円を下回りました。
ただ、株価指数は反発となりましたが、依然として900ポイント回復は遠い印象です。
任天堂が連日で年初来高値を更新、ソニー、SUBARU、トヨタ自動車は続落
個別銘柄では、ハイテク株が高安まちまちでしたが、富士通(6702)、OKI(6703)、アドバンテスト(6857)、ローム(6963)などが年初来高値を更新し、NEC(6701)や日本電産(6594)も大きく値を上げました。
一方、ソニー(6758)が続落し、ルネサスエレクトロニクス(6723)、京セラ(6971)、パナソニック(6752)などが安く推移しました。
また、医薬品株は総じて買われ、中外製薬(4519)、大塚ホールディングス(4578)、参天製薬(4536)などが年初来高値更新となっています。
一方、自動車株ではSUBARU(7270)、ホンダ(7267)、マツダ(7261)などが続落し、トヨタ自動車(7203)も冴えない値動きだったようです。
さらに、レジャー関連株に物色買いが入り、オリエンタルランド(4661)が値を上げ、富士急ハイランドを運営する富士急行(9010)は年初来高値を更新しました。
その他では、任天堂(7974)が連日で年初来高値を更新し、NTTドコモ(9437)が終始さえない動きで14日ぶりに年初来高値更新とならなかったこと等が目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が大幅続落となり、フリークアウト・ホールディングス(6094)も大幅下落で引けました。一方、自律制御システム研究所(6232)が急騰し、ポート(7047)も同様に急騰しています。
葛西 裕一