夏のボーナスが出て、自身の年収を計算する方もいるでしょう。ボーナスが出るか出ないか、出るならいくらかは基本的に会社の業績等によりますが、自身の年収を計算し、キャリアやマネープランを考えるきっかけにはなります。

今回は国税庁のデータをもとに、日本の給与所得者の全体の平均年収と正社員・正社員以外の平均年収を男女別でも確認します。

人によっては「同じくらい稼いでいるのに、なぜあの人はお金が貯まっているのだろう?」「なんでうちはあまりお金が貯まらないんだろう……」と悩む方もいます。お金が貯まるかどうかは、実は収入の多い少ないだけでは決まらず、どのように貯蓄するかなども関係します。平均を確認しながら今後のキャリアやマネープランも考えてみましょう。

宮野 茉莉子
年収が高くてもなぜか手元に残らない方もいれば、平均的な収入でも、気づけばしっかり資産を築いている方もいらっしゃいます。その差はどこにあるのか—答えは、特別な投資のテクニックではなく、日々のお金との向き合い方、つまり習慣にもあるものです。3人の子どもを育てながら働いてきた私自身も、忙しさのなかでお金を「どう守り、どう育てるか」は、ずっと考え続けてきたテーマです。この記事では、まず日本の平均年収をみてご自身の「お金の現在地」を確認したうえで、同じ収入でも差がつく「貯まる人」の習慣を、3つに整理してご紹介します。

1. 記事を読むとわかる3つのポイント

  •  日本の給与所得者の平均給与は478万円、男性は587万円(国税庁 令和6年分)
  •  男性の平均年収は年代で変わり、ピークは55〜59歳の735万円
  •  同じ収入でも差がつく。「貯まる人」と「貯まらない人」を分ける3つの習慣

2. 日本の「給与所得者の平均年収一覧表」全体平均は478万円。正社員・正社員以外の一覧表も

まずは、日本全体の平均年収からみていきましょう。国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は478万円でした。4年連続で増えています。

2.1 日本の「給与所得者の平均年収一覧表」

  • 全体:478万円
  • 男性:587万円
  • 女性:333万円

うち男性の平均年収は587万円に。女性は333万円と差が開いています。この要因は複数考えられますが、その一つとして育児などで働き方をセーブすることによる、雇用形態の違いもあるでしょう。

正社員・正社員以外で平均年収も確認します。

2.2 正社員(正職員)の平均年収一覧表

  • 全体:545万円
  • 男性:609万円
  • 女性:430万円

2.3 正社員(正職員)以外の平均年収一覧表

  • 全体:206万円
  • 男性:271万円
  • 女性:174万円

雇用形態による差は正社員(男女計)が545万円なのに対し、正社員以外は206万円と、2倍以上の開きがあります。同じ「平均」という言葉でも、性別や雇用形態によって、見える景色はずいぶん違うということですね。ただし、家庭や個人の状況によってどの雇用形態を選ぶかは人それぞれでしょう。

宮野 茉莉子
「平均年収478万円」と聞いても、女性の平均年収である333万円という数字と並べてみると、同じ「働く人」でも景色がずいぶん違うことに気づかされます。私自身、3人の子どもを育てながら働いてきて、家庭の状況により働き方を調整せざるを得ない時期の必要性や大変さは、身にしみて感じてきました。育児や介護などライフイベントにより一度キャリアをセーブすると、雇用形態が変わり、年収にも差が出やすい—これは、多くの方が直面してきた現実ではないでしょうか。ただ、裏を返せば、年収の数字だけで将来が決まるわけではありません。早めに「貯める仕組み」を持っている方の中には、着実に資産を育てている方もいます。大切なのは、いまの年収に一喜一憂することではなく、少ない額でも先取りで積み立て、時間を味方につけることでしょう。ライフイベントで収入が揺れやすい人ほど、収入だけでなく貯める仕組みにも目を向けてい見るといいでしょう。

3. 年代別に平均年収をみるといくら?

年収を左右する要因としては年齢や業種、職種、会社規模などがあります。「年代でどれくらい違うのだろう」と気になる方もいるでしょう。同じ調査の年代別データでみていきましょう。

3.1 年代別の平均年収一覧表:全体(男性・女性)

  • 25~29歳:407万円(438万円・370万円)
  • 30~34歳:449万円(512万円・362万円)
  • 35~39歳:482万円(574万円・351万円)
  • 40~44歳:516万円(630万円・359万円)
  • 45~49歳:540万円(663万円・369万円)
  • 50~54歳:559万円(709万円・363万円)
  • 55~59歳:572万円(735万円・356万円)

こうしてみると、基本的に男性は年収は年齢とともに着実に上がり、55〜59歳の735万円がピークだとわかります。60歳代に入ると再雇用などにより下がっていく傾向もみてとれます。

20歳代から50歳代にかけて基本的には年収が上がる一方で、ちょうどこの時期は、住宅ローンや教育費など、支出も重なりやすい年代ではないでしょうか。

年収の伸びを、そのまま暮らしのゆとりや貯蓄にどうつなげられるか、家計収支や貯蓄の仕方などが重要になるでしょう。