3. 「オーナーズカード」半年で「100株・200株・300株」別にお得になる金額をシミュレーション

キャッシュバック率のみではわかりにくいところもあるので、実際にどのくらいお得になるのか、キャッシュバックの返金率をもとに試算してみましょう。100株、200株、300株別に半年で試算します。

3.1 100株保有(返金率1%)

  • 半年で50万円の買い物:5000円
  • 半年で100万円の買い物:1万円

3.2 200株保有(返金率2%)

  • 半年で50万円の買い物:1万円
  • 半年で100万円の買い物:2万円

3.3 300株保有(返金率3%)

  • 半年で50万円の買い物:1万5000円
  • 半年で100万円の買い物:3万円

買い物が100万円を超えた分は返金の対象外になりますし、株価の変動リスクもあるので、ご自身の半年間の買い物額と照らして無理のない範囲で株数を考えていきたいところです。

4. 【イオン(8267)】株価は7月31日終値で1364円(▲59円)株主になるにはいくら必要?

ここからは、株主になるのに必要な金額の目安を、筆者が確認した2026年7月31日時点の株価でみていきます。株価や指標は市場で刻々と変わるため、あくまでこの時点の数値である点にご留意ください。

イオンの株価チャートを1年間で見る1/1

イオンの株価チャートを1年間で見る

出所:各種資料をもとに筆者作成

  • 株価(終値):1364円(前日比▲4.15%)
  • 始値1373円/高値1389円/安値1358円
  • 時価総額:約3兆7967億円(3796734百万円)
  • PER(会社予想):51.71倍/PBR(実績):3.12倍
  • 配当利回り(予想):1.1%
  • 年初来高値2542円(2026年1月5日)/年初来安値1274円(2026年6月23日)

オーナーズカードの優待を受けられるのは100株からです。2026年7月31日時点の株価1364円をもとにすると、100株を買うのに必要な金額は約13万6400円です(※手数料などは考慮しません)。

PER(株価収益率)は51.71倍と市場平均より高めで、配当利回りは1.1%です。配当そのものより、優待をあわせた魅力で保有される銘柄という見方もできそうです。

5. 次の権利付最終日は2026年8月27日(木)

株主優待を受け取るには、権利確定日の時点で株主になっている必要があります。そのために株を買っておくべき期限が「権利付最終日」です。8月末の権利に対応する次の権利付最終日は、2026年8月27日(木)です。この日までに購入して保有していれば、8月末の権利を得られます。

ただし、権利付最終日の翌営業日である「権利落ち日」には、優待や配当の権利がなくなる分、株価が下がりやすい点にも注意しておきたいところです。優待を目当てに買った直後に株価が下がる、ということも起こり得ます。

6. まとめにかえて:元証券会社社員から

宮野 茉莉子
イオンのオーナーズカードは、日々の買い物という生活に身近な場面でメリットを感じられることが、株主優待のなかでも人気を集める理由だと感じます。 ただ、監修者としてお伝えしたいのは、キャッシュバックの返金率や還元額の大きさだけで判断しないでほしい、ということです。今回のシミュレーションは、半年間の買い物額を一定と置いた試算で、実際の還元額はご自身の買い物の仕方によって変わります。返金の対象になるのは半年で100万円分までという上限もあり、まずはご自身が無理なく使える範囲かどうかを確かめたいところです。そしてもう一つ大切なのが、優待の魅力は株価の値動きとセットで考える、という視点です。権利付最終日の翌営業日は株価が下がりやすく、優待や配当以上に株価が動くことも珍しくありません。また、1年間の株価チャートをみてもイオンの株価が下がっていることはわかります。投資はリスクがあり、株式は特にハイリスク・ハイリターンですから、生活費とは別の余裕資金で行うのが基本です。優待は暮らしの楽しみのひとつとして受け止めつつ、家計全体のバランスのなかで、ご自身に合うかどうかを慎重に判断していきたいですね。

7. 免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。

参考資料

宮野 茉莉子