「毎月、新NISAはいくら積立てるのが正解か」
最近はSNS上でも、同じような悩みが広く共有されています。
「みんなが早くNISA枠を埋めているなら、自分も遅れずに」——そう感じている方も少なくないかもしれません。
ですが、新NISAの積立額に、誰にとっても正解といえる一つの数字はありません。
金融庁の調査によると、新NISAの累計買付額は2025年12月末時点で約71兆円に達し、口座数は約2826万口座まで増えています。制度開始からわずか2年でここまで広がった一方、積立額を無理に増やしすぎて生活が苦しくなる、いわゆる「新NISA貧乏」への警戒感も広がっています。
この記事では、実際のデータと、生活を圧迫しない積立額を考えるための具体的な視点をお伝えします。
「少しでも早く、多く積立てたい」というお気持ちは、資産形成に前向きな証だと思いますし、とても自然なことだと感じます。
ただ、積立額を先に決めてしまい、家計が苦しくなるのは本末転倒です。
積立額を考えるときは、「増やせる金額」より先に「無理なく続けられる金額」から逆算していくことをおすすめしたいです。
1. 3つのポイントの見出し
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周囲の積立額や平均値が気になるかもしれませんが、これは目指すべき「正解」ではありません -
積立額を決める前に、生活防衛資金(生活費の3〜6カ月分)を確保できているかを確認しておきたいです -
「枠を早く埋めること」より「取り崩さずに継続できること」が、資産形成の結果を左右します
2. 「新NISA貧乏」とは。SNSで急速に広まった言葉の背景
「新NISA貧乏」とは、投資を優先しすぎた結果、毎月の生活資金にゆとりがなくなってしまう状態を指す言葉です。
SNSやYouTubeを中心に、「できるだけ早く年間360万円の枠を埋めるのが正解」といった発信が広がりやすく、その情報に影響を受けて積立額を引き上げた結果、手元の現金が乏しくなってしまうケースが増えているとみられます。
金融庁のデータからも、新NISAへの資金流入の勢いがうかがえます。累計買付額は2022年時点の30兆円から、2025年3月には政府目標だった56兆円を突破し、同年12月末には約71兆円まで拡大しました。1年間で36%増という速いペースです。
こうした急速な市場の広がりや周囲の動向を耳にすると、「自分の積立額は少ないのではないか」と焦りを感じる方もいるかもしれません。ですが、他人の投資額や一般的な平均値はあくまで参考であり、世帯の収入や生活費によって「無理のない額」は大きく変わります。
