夏の暑さも少し和らいできたとはいえ、本格的に秋物を物色する気にはなりづらい。その点、いつものTシャツにさらっと羽織れるシャツなら取り入れやすい。つまり、今の時期のシャツって、インナーというより、むしろ「アウター的」と言えるのかと。
となると、トレンドのオーバーサイズでの着こなしも視野に入れた、少しゆったりとしたシルエットのものを選びたいところです。さて、プロのショップスタッフが選んだ3枚とは?
このシルエットこそが欲しかった
大げさなビッグシルエットには抵抗がある。とは言いつつも、普通のシャツじゃモノ足りない。その間の絶妙なツボを突いてくるのは〈EDIFICE〉の一枚です。ワイドとレギュラーの間のサイズ感ゆえ、悪目立ちすることもなく、使いやすい。
さらに生地には、老舗シャツ生地メーカーのトーマスメイソン社のものを採用。英国王室御用達の上品な生地感を際立たせるために、あえて無地で仕上げたのだとか。つまり、大人が「アウター感覚」で着るシャツとしては、うってつけ。全3カラーのカラバリの発色も上品ゆえ、ぜひこの機会にどうぞ。
アイデア勝負? 否、デザインの完成度にも注目を
日中はまだまだTシャツ一枚のほうが快適。そんな時、いちいちシャツを持ち歩くのは煩わしいものです。ありそうでなかった、ウエストポーチ型に変形するパッカブル仕様でシャツジャケットを作ってしまったのは〈O-〉。毎度、新鮮な発想をベースにした服作りで、見ている側を驚かせてくれるブランドです。
生地に使ったのは、吸水性・速乾性に優れた機能素材。ゆえに、シャツジャケットとはいえ、暑苦しさはありません。特に速乾性は、洗濯時の脱水でほぼ乾いてしまうほどだとか。ミニマルにまとめたデザインの完成度についても大いに語りたいところですが、詳細はアイテムのリンク先にてご確認を。
“捻り”を効かせつつも、「合わせやすい」
「ん、そのシャツどうなってるの?」と思わず二度見してしまう一枚は〈FRAPBOIS〉から。“大人げない大人の服”をコンセプトに掲げる同ブランドらしく、ただのビッグシャツでは終わりません。ビッグシャツを捻って着用したイメージを、そのままパターンに落とし込んだデザインは存在感抜群。
とはいえ、生地はプレーンな無地なので、提案スタッフ曰く「意外と合わせやすい」シャツなのだとか。ベーシックなデザインのシャツは揃っているという方であれば、コーディネートの変化球として持っておいていいのかも。
あとがき
いつものTシャツに気軽にプラスワンできるシャツから、秋物の買い物をスタートしてみるのもいいのでは? さらっと羽織れるシャツなら今すぐ活躍してくれますよ。
FACY