海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がTikTokで注目を集めています。

今回、LIMO編集部がピックアップするのは、TikTokアカウント「@littlestepsmatter.bali」さんの投稿。

重傷を負い、助けを待っていた犬が懸命なケアと愛情に支えられ、人を信じられるようになるまでの軌跡を動画で紹介してくださっています。

執筆時点で6万3000回再生、約2万件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンをまとめてご紹介します。

また記事中では、犬猫の入手経路や経費の現状についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. この記事の3つのポイント

  •  草むらに捨てられて命を危ぶまれた犬が、マンツーマンのケアを受けながら立ち上がり、歩けるまでに回復
  •  恐怖しか知らなかったのに…。スタッフに甘え、抱きしめられると笑顔を見せるようになった現在
  •  「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

2. 【首にケーブル】草むらに捨てられた犬を救助

今回ご紹介するのは、保護犬「Amira(アミラ)」の物語です。

アミラは、バリ島の草むらで倒れているところを保護されました。ケーブルで首を縛られて身動きが取れず、助けを待つことしかできなかったそうです。

駆けつけた救助スタッフは首に巻き付いたケーブルを慎重に切り離し、アミラをタオルで優しく包み込みました。不安そうな表情を浮かべながらも抵抗する力はほとんどなく、その姿からは極限まで体力を消耗していたことが伝わってきました。

3. 【一歩ずつ前へ】歩く力を取り戻していくアミラ

アミラはすぐに治療を受けることになりました。

診察の結果、脊椎骨折や大腿骨骨折、頭部外傷に加え、全身には擦り傷や傷が広がっていたそうです。その状態から、バイクにはねられて引きずられたあと、ケーブルで縛られて草むらに捨てられた可能性が高いと考えられました。

保護から約1週間は救急治療が続き、アミラが命を取り留められるかどうかも分からない状況だったといいます。

1週間の治療の後、アミラはセーフハウスへ移され、スタッフによるマンツーマンのケアが始まりました。食事や体調管理はもちろん、不安を和らげるように優しく声をかけ、寄り添い続けたそうです。

最初は自分の力で頭を上げることさえ難しい状態でしたが、やがて体を起こして座れるように。そしてついには立ち上がる姿も見せたそうです。

その後は、スタッフに体を支えてもらいながら歩行訓練を開始。足元はまだ不安定で何度もよろけてしまいましたが、アミラは前へ進もうと懸命に足を動かし続けました。

4. 【愛に包まれた現在】歩み続けるアミラの新しい犬生

アミラはその後もリハビリを続け、ついに自分の足で歩けるまでに回復しました。まだ治療は続いているものの、スタッフに甘えたり、抱きしめられると安心したような表情を見せたりと、心にも大きな変化が現れています。

あの日、草むらで助けを求めることしかできなかったアミラ。しかし、多くの人の懸命な支えと愛情によって、その命は再び希望へと歩き始めました。

人は時に動物を傷つける存在にもなりますが、同時にその命を救い、未来をつくる存在にもなれます。恐怖の中にあったアミラの物語は、多くの人の愛によって、笑顔あふれる新しい日々へと書き換えられました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

5. 著者からの一言コメント

ライター ひぐち えみ

人は時に誰かを傷つけることもあれば、救うこともできる。アミラの記事を書きながら、そんなことを考えました。

それは人と動物だけでなく、人と人との関係でも同じなのかもしれません。たとえば言葉。何気ない一言が心に傷を残すこともあれば、前を向くきっかけになることもあります。

だからこそ私は、言葉を仕事にしている一人として、読んだ人の心に寄り添えるような文章を届けていきたいと思います。

 

6. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

獣医師の平均年収は680万5000円5/5

獣医師の平均年収は680万5000円

Lee Charlie/shutterstock.com

レスキューされた動物の病気やけがを治療したり、避妊・去勢手術といった医療措置をおこなうのが獣医師や動物看護といった動物医療専門職です。

ここでは、動物たちの命を救い、守るために大切な役割を担う彼らのお金事情について紹介します。

厚生労働省が、「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元に公表している就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円。平均年齢は38.7歳。

また、動物看護の仕事に従事している人の平均年収は351万9000円、平均年齢は38歳という結果になっています。

命を預かるハードな業務内容に対し、給与や労務環境の整備が課題となる側面もあるのが実情です。

日本動物看護職協会が2020年7月1日に公表した「動物看護師の勤務実態に関するアンケート調査」によると「現在の給料に満足していますか?」という質問に対して、「満足」と答えた人の割合が7.8%なのに対し、「不満」が35.1%、「非常に不満」が19.4%と過半数の人が現状に満足していないと回答しました。

一方で、2022年には「愛玩動物看護師」が国家資格化され、現場での役割はさらに重要性を増しています。

社会的ニーズが高まる中、動物医療を支える専門職の待遇や年収が今後どう推移していくか注目されます。

〈〈「猫がいるくらしとお金」についてもっと知りたい方はこちら〉〉

参考資料

ひぐち えみ