大企業に就職することになったと報告をした時「すごい!」「これで将来は安泰だね」などと、家族や親戚周囲の人たちから大喜びされた、という経験をした方は多いのではないでしょうか。喜んだのもつかの間、実は大企業や有名企業に就職して悪かったと感じている人もいるのです。実際に3年以内にやめてしまったという人も。
大企業へ就職するのは本当にいいことなのでしょうか。では大企業に入ってよかったこと、悪かったことについて、経験者の声を元に考えてみましょう。
そもそも大企業って何?
そもそも大企業とはどのような企業のことを指すのでしょうか。意外だと驚かれるかもしれませんが、「大企業」という絶対の定義は今の所存在しないのです。
反対に「中小企業」の定義は法律で決まっているため、「中小企業に当てはまらない会社=大企業」ということになります。例えば、従業員が1000人いる、資本金が1億円以上など、資本金や従業員が多い会社のことを大企業と呼べるでしょう。
大企業に入ってよかったこととは?
多くの人はどのようなメリットを期待して大企業に入るのでしょうか?一般的に挙げられるメリとの中に
・給料が高い
・同期が多いのでネットワークを広げ切磋琢磨できる
・留学や海外赴任のチャンスを期待できる
・福利厚生が期待できる
・教育や研修制度が充実している
などを挙げることができます。たくさんの同期とコミュニケーションをとることによって、自分の考え方をさらに広げ磨いていくことができますし、安定したボーナスなど高い給料は、やはり魅力的です。
また大企業の場合、研修会の情報を受け取りやすいというメリットもあります。会社独自が研修会を開いてくれることさえあります。このような機会を利用して、自分のスキルをさらに広げていくことができます。
大企業に就職して悪かったことは?
もちろん大企業に就職することはいいことばかりではありません。実際に努力して入った会社を3年以内にやめてしまった人もいるように、デメリットもあるのです。では多くの人が悪かったと感じていることはなんでしょうか?
1.同期や同業者との競争が激しい
同期が多いもしくは従業員が多いということは、それだけに競争が激しいということです。結果が出せないことで比べられたりプレッシャーをかけたれたりすることもあります。また年功序列制の企業も存在し、優秀だから出世できるとも限らないのも現実です。
このように自分自身の伸び悩みに落ち込んだり、適切に評価されていないと感じ不満がたまることがあり、大企業に就職して悪かったと感じています。
2.転勤がある
留学や海外赴任のチャンスがあることが大企業のメリットですが、それは反対に自分の希望と反して転勤になる可能性が高いということでもあり悪かった点ということもできます。
家族がいる場合、子供の転校について考えなければならず、単身赴任という決定をとる家庭もいます。どちらの方法をとるにせよ、転勤は家族にとって大きなストレスとなりかねません。
3.人事に人生を握られているような働き方
大企業の出世レースに巻き込まれ、配置転換や出世コースの瀬戸際でストレスを抱えながら仕事をしていうちに、人事通りに出向するしかないと判断する人もいます。
このように人事の顔色を伺いながら仕事をこなしていくうちに、会社に自分の人生を握られてしまったように感じ、働くことにやる気を感じなくことになってしまいます。
また、今は昔と違って仕事より家族との時間を大切にしたいという人が増えてきました。そのため、会社に自分の人生を握られているような働き方は自分のライフスタイルには合わないと感じる人も多くなり、大企業で働いて悪かったと感じています。