女性の社会進出やキャリアアップに伴い、晩婚化が進んできました。それに合わせて増え続けているのが高齢出産です。芸能人などの妊娠・出産報告も増えたこともあり、以前より身近に感じる人も多いと思います。実際に周りを見渡しても、高齢で子供を産んだママは意外と存在し珍しい事ではなくなりつつあるようです。
では、実際に高齢出産は以前に比べ楽になってきているのでしょうか?実際に高齢出産した人は、どのような苦労や不安があったのか話を聞いてみました。
高齢出産はやっぱり不安?
高齢での妊娠はうれしいという感覚と同時に、多くの不安が押し寄せるといいます。妊娠の確率自体が下がっている中での妊娠。思い切り喜びたい反面、多くの人が思い浮かべるのが「無事に産めるのか」ということ。それは、自分の身体のことというよりも産まれてくる我が子への心配が大きいといいます。
実際、高齢での妊娠は病院から出生前診断を受けるかどうか話をされるなど、若い時の妊娠とは違った対応がとられます。染色体異常といった先天性異常を発見するということは、その際に命の選択をしなくてはいけないということ。覚悟を持って受け入れるために診断を受ける人もいれば、その逆の選択肢も当然あります。リスクがあると頭でわかっていても、やはりその決断に心が落ち着かないようです。
高齢での妊娠は何が違う?
では実際、高齢での妊娠は他の妊娠とどのような違いがあるのでしょうか。体験談を紹介します。
・若くてもつわりのひどい人もいるが、自分は3人目にして初めてひどいつわりに襲われた。また、足の浮腫みも以前とは比べものにならないほどひどかった。
・健診時に妊娠糖尿病といわれ、食事毎に血糖値の測定とインスリン注射をおこなうことに。結局予定日一週間前に妊娠高血圧症候群になってしまった。
・自分が妊娠糖尿病になったことで母体の影響による病気リスクがあるため、我が子が生まれる前から保育器に入ることが決まっていた。自分の病気が子供と連動していると知り落ち込んだ。
・出産のリスクが大きいため、病院スタッフが万全の態勢で出産を進めた。おそらく他の方より関わった人数が多いと思う。
若い妊婦と比べると、どうしても体に負担が出てしまう高齢妊婦。また、母体の危険は子供へのリスクへとつながることも。その分、病院側も多くのスタッフが連携し、お産への体制を整えていくようです。