”ほったらかし”でできる資産の増やし方

初めてでも忙しくても始めやすい

「資産を増やすために何かやらなきゃ!」と思ってはいても、なかなか始められない。そもそも、お金を増やすためにどんな方法があるのか、あまり知識がない……。そんな方も少なくないかもしれません。

そこで、プロに任せてあとは‟ほったらかし“で資産が増えるという理想的な投資法を、『貯金も節約もできない人でもお金が増える方法』などの著書のあるファンドアナリスト、篠田尚子さんに聞きました。

初心者にぴったりな「投資信託」

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銀行の定期預金に預けていても金利がほとんど付かない今、効果的にお金を増やすには資産運用をおこなう必要があります。

資産運用の方法としては、株式や不動産、債券、商品先物取引、FX、仮想通貨……などなど種類はたくさんありますが、初めての方にとっては、わからない点や不安な点が多いかもしれません。

  • 投資先などを選ぶのが面倒
  • 投資したものの動きをチェックしなければいけないの?
  • 失敗して資金が減ってしまうのでは?
  • もうちょっと年をとってからでもいいかな……

確かに、忙しい日々の中で、膨大な情報をチェックしてその中から良さそうな投資先を選んで投資して……と考えると、ちょっとハードルが高いかもしれませんね。ですが、そんなみなさんにぴったりなのが、「投資信託」です。

これは、ファンドマネジャーと呼ばれる「プロ」が、私たちの代わりに運用をしてくれる金融商品。私たち投資家から集めたお金をまとめて、株式、債券、不動産などに投資し、出た利益を最終的に還元してくれるのです。

代表的な投資先は、株式、債券、不動産(リート)。投資対象地域は、国内、海外のほか、国内と海外の双方に投資するものもあります。

「詰め合わせる」ことでリスクを減らす!

「投資信託」は、値動きの異なる複数の銘柄を1つのパックに「詰め合わせる」ことで、リスクを分散する点が特徴です。たとえば、国内株式の詰め合わせであれば「ソニーの株」「トヨタの株」「アサヒの株」「NTTの株」の詰め合わせといった感じです。

1つの投資信託の中で1つの銘柄だけ、あるいは、同じような動きをする銘柄ばかり保有していた場合、相場環境が悪化すると、保有銘柄が一気に下落し、投資信託の成績も悪化してしまいます。

このため、投資信託を運用するファンドマネジャーは、値動きの異なる複数の資産に投資をおこない、下落リスクを抑えます。これを、「分散投資」といいます。

私たち投資家は、投資信託という金融商品の「詰め合わせ」をまるごと保有することで、少ない資金でも、たくさんの銘柄に投資することができます。結果的にリスクを分散させることができ、効果的な資産運用が可能になるのです。

「積み立てる」ことでリスクを減らす!

また、プロに任せっきりにするだけでなく、私たち投資家自身が工夫をすることで、リスクを低減させることもできます。

1つ目の方法は、「投資信託」を複数本買って組み合わせるというもの。この場合も、値動きの異なる投資信託を組み合わせることが大切です。

たとえば、3万円分の投資資金があった場合、「国内株式」に投資する「Aファンド」を1万5,000円(50%)分、「海外債券」に投資する「Bファンド」を9,000円(30%)分、「国内不動産」を詰め合わせた「Cファンド」を6,000円(20%)分……というようにです。

こういった投資信託の組み合わせを「ポートフォリオ」といいます。このポートフォリオの良し悪しが、最終的な運用成果につながっていきます。

「自分で組み合わせるのかぁ、ちょっと面倒……」というあなたのために、「バランス型」という投資信託も存在します。

これは、株式、債券、不動産(リート)など、1つの投資信託で複数の資産、地域に分散投資したもの。これなら1本で完結するので、とても便利です。

そして2つ目のリスク分散方法は、「積立」すること。積立とは、毎月決まった日に決まった金額で自動的に投資信託を買い付けていくことです。

どうして積み立てすることでリスクが分散できるのか、ちょっとご説明しましょう。

投資信託の値段は「基準価額(きじゅんかがく)」と呼ばれ、1日に1回公表されます。基準価額は、一般的に、1万口(くち)当たりの値段を指すことが多く、「1万口あたり1万円」から運用をスタートします。

この投資信託の基準価額は、日によって1万口あたり1万500円に上昇したり、9500円に下落したりするのです。これは、「100グラムあたり○○円」として売られているスーパーのパック詰めのお肉の値段が、日によって違うのと同じようなもの。安い日もあれば高い日もありますよね。

積立投資の場合、毎月の積立額は変わらないので、基準価額の変動によって購入口数が自動的に変わります。

基準価額が上昇すると購入できる口数は減少しますが、基準価額が下落した場合は、より多くの口数を購入することができます。100グラムあたりの値段が下がると、同じ予算で多くのお肉を買うことができるのと同じですね。

積立を続けていく過程では、どうしても、基準価額が高いときも安いときも出てきますが、一時的な値段の上下を気にせずに長期間定額を積み立てていけば、買付単価は平均化されるわけです。

長く続けることで黒字化の波に乗る

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篠田 尚子
  • 篠田 尚子
  • 楽天証券経済研究所
  • ファンドアナリスト

慶應義塾大学法学部卒業後、国内銀行にて個人向け資産運用相談業務を経験。
2006年よりロイター・ジャパン(現リフィニティブ・ジャパン)傘下の投信評価機関リッパーにて投資信託のデータ分析、評価、市場調査を担当した後、2013年11月楽天証券経済研究所入所。
早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。