個別銘柄では、通信株で大きく明暗が分かれました。

傘下の携帯通信子会社の基地局整備遅れに関して3度目の行政指導を受けた楽天(4755)への売りが止まず、一時▲7%安に迫る急落となって6日続落となりました。

一方、“他人の不幸は蜜の味”ではないですが、同事業で先行するKDDI(9433)とNTTドコモ(9437)が大幅上昇となり、ソフトバンクグループ(9984)も小幅高で引けています。また、日本電信電話(9432)も大幅高となりました。

その他では、ゲーム関連株への物色が続き、任天堂(7974)が堅調に推移し、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)とバンダイナムコホールディングス(7832)は揃って年初来高値を更新しました。

また、中国での消費回復期待等から化粧品株も買われ、コーセー(4922)が一時+5%高に迫る急騰となり、資生堂(4911)も大幅高となっています。

なお、前日に値を下げた三菱地所(8802)や住友不動産(8830)など不動産株は総じて大幅反発となったのが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、前日にストップ安の暴落となったアンジェス(4563)が、ストップ安こそ免れたものの連日の暴落となり、その余波を受ける形で窪田製薬ホールディングス(4596)、サンバイオ(4592)、そーせいグループ(4565)など他の医療バイオ株も大幅安となりました。

一方、手間いらず(2477)が急騰して連日の年初来高値更新となり、メルカリ(4385)も久々の大幅高となっています。

葛西 裕一