4. 【国民年金+厚生年金】平均月額はどのくらい?

先ほどのシミュレーションは、「平均年収400万円で38年間勤務した場合」を前提とした試算です。

では、実際の受給者はどのくらいの年金を受け取っているのでしょうか。

厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金部分を含む厚生年金の平均月額は以下のとおりです。

【年金グラフ】男女別「厚生年金+国民年金」受給月額5/5

【年金グラフ】男女別「厚生年金+国民年金」受給月額

出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 全体:15万289円
  • 男性:16万9967円
  • 女性:11万1413円

※いずれも国民年金部分を含む

男女で5万円以上の差があり、厚生年金の加入期間や現役時代の賃金水準の違いが、老後の年金額にも表れていると考えられます。

また、前章のシミュレーション結果は月額約13万6504円でした。全体平均よりは1万3000円ほど低いものの、女性の平均額を上回る水準です。

このように、年金額は「平均」と比較するだけでは実態をつかみにくい面があります。受給額の分布を見ると、「1万円未満」から「30万円以上」まで幅があり、個人差は小さくありません。

さらに、ここで示した金額は税金や社会保険料が差し引かれる前の額面です。実際に口座へ振り込まれる手取り額は、額面より少なくなる場合があります。

老後の生活設計を考える際は、平均額だけで判断せず、自分の加入履歴にもとづく見込み額を確認しておきましょう。