2. 【35歳で年収600万円】を狙える会社とは?「双葉商事」の規模を大予想
野原ひろしの勤務先は「双葉商事」で、名前からは商社が連想されます。また、作中ではビル屋上に社名を表示している描写があることから、1棟全体を双葉商事が所有または占有している可能性もあり、一定の事業規模がうかがえます。
野原ひろしが勤める双葉商事は、どれほどの規模を持つのでしょうか。調査から探ってみましょう。
2.1 35歳で平均年収600万円は「500人以上」の企業で射程圏
先述の国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」では、勤務先の規模別の平均年収も確認できます。
年収は大企業ほど高い傾向にあり、野原ひろしと同年代(35~39歳)で平均年収が600万円に近づくのは「500人以上(591.1万円)」や「1000人以上(677.8万円)」となりました。
【事業所規模別の平均年収(2024年、男性、35~39歳)】
- 10人未満:446.4万円
- 10人以上:492.5万円
- 30人以上:494.7万円
- 100人以上:546.6万円
- 500人以上:591.1万円
- 1000人以上:677.8万円
- 5000人以上:700.9万円
これを単純に当てはめれば、双葉商事は従業員を多数抱える大きい企業といえそうです。
2.2 「インフラ」「金融」「専門」が高年収 「流通」で年収600万円は高め
次に、「令和6年分 民間給与実態統計調査」から業種別の平均年収も確認してみましょう。
35~39歳の男女計で最も平均年収が高い業界は「電気・ガス・熱供給・水道業」で、820.6万円でした。次いで「金融業・保険業(731.8万円)」、「情報通信業(651.6万円)」と続いています。商社を含む「卸売業・小売業」は421.5万円と、平均を下回る状況です。
別の調査でも確認してみましょう。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、35~39歳の2025年の6月分の男女計の賃金(※)は「電気・ガス・熱供給・水道業」が44.88万円で最も高く、「金融業・保険業(44.87万円)」、「学術研究、専門・技術サービス業(44.05万円)」と並んでいます。
※賃金…決まって支給する現金給与額のうち、各種手当を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額(月額)
一方、「卸売業・小売業」は33.67万円で、こちらの調査でも上位にはなりませんでした。卸売業と小売業では構造が異なりますが、流通業という区分で考えると、年収が特別高い業界ではないといえそうです。
もっとも、業界全体の年収が低いなら、それだけ野原ひろしの年収偏差値が高いということです。あくまで推測ですが、その勤務先である双葉商事が大企業であるという説を補強するとも考えられます。


