4. まとめ

シニア世代が利用できる公的制度には、加給年金や年金生活者支援給付金のほか、離職や再就職、賃金低下を支える雇用保険の給付があります。

いずれも要件や申請先が異なるため、自分が対象になる制度を確認しておくことが大切です。

また、2026年度からは在職老齢年金制度の支給停止調整額が月65万円に引き上げられ、働きながら年金を受け取る人の選択肢が広がりました。

老後の収入を考える際は、年金額だけでなく、公的給付や就労収入、税金・社会保険料も含めて家計全体で見ておきましょう。

気になる制度がある場合は、日本年金機構やハローワーク、勤務先などに早めに相談してみてください。

5. 【監修者のコメント】この記事の総括とこれからの実務上の注意点

齊藤 慧

本記事で紹介されている『シニア向けの公的給付』や『在職老齢年金制度』は、定年前後のキャッシュフローを左右する重要な実務ポイントです。

役所から届く案内をいつものお知らせと勘違いして破棄してしまったり、ハローワークでの手続きを知らずに退職時期を決めてしまったりするヒューマンエラーには注意が必要です。

日本の公的制度の多くは、ご自身でアクションを起こさない限り、自動的に振り込まれることはありません。まずはご自身の状況が対象になっていないか、一度立ち止まって確認する習慣をつけてください。

また、働きながら年金を受け取る場合の制度変更なども話題になりますが、過剰に不安を抱く必要はありません。もらえるお金の手続きは確実に行いつつ、日々の生活費は自身の手取り枠内に堅実に収めておくこと。この基本セオリーこそが、インフレ時代における確かな家計防衛策となります。

参考資料

加藤 聖人