最近話題になっているiDeCo(イデコ)も検討する価値があります。iDeCoとは、毎月決まった金額を積み立てていき、老後の貯蓄にするという制度。個人年金と言った方がわかりやすいかもしれませんね。iDeCoには節税効果もあるため、単なる貯金よりもおトクに老後資金を貯めることができるのです。

iDeCoは仕組みとして毎月決まった額のお金を拠出していくようになっていますし、老後資金を貯めるという明確な目的があるため原則60歳まで引き出すことができません。つまり、他の用途に使ってしまうことなくきちんと老後のお金を貯められるというわけです。

実はこのように、用途を明確にしたうえでお金を貯めるということはとても重要なことです。用途が明確であれば、貯めるべき金額もはっきりしますし、いつまでにいくらというのがわかるのでモチベーションも保ちやすいというメリットがあります。

なんとなく人生で「3000万円の貯蓄が必要」と言われるよりは、「35歳までにマイホームの頭金1000万円」とか「老後資金2000万円を60歳までに貯める」となどと、具体的な目標がわかっているほうが貯金しやすく感じるのではないでしょうか。

また、投資を始めてみるというのはぜひ選択肢の一つに入れておいてほしいものです。現状、所得が増えないうえに預金金利もほとんどつかないので、貯金だけでお金を貯めていこうと思うとかなり生活が厳しくなります。

投資というのは、いわばお金に働いてもらうということ。投資を毛嫌いする人もいますが、リスクばかりではありません。リターンがあるからこそリスクも存在するのです。そのリスクとリターンというのも、ある程度自分でコントロールできるものですから、まずは投資に興味を持って調べてみることから始めてください。一つの選択肢として、いつでも検討できるようにしておくことが大事です。

まとめ

いかがでしたか。なかなか所得が増えないという実感を持っている人も多いのではないかと思います。そんな中でも、私たちはお金を貯めていかなければなりません。定年を過ぎてから「あのときしっかりお金を貯めておけばよかった」と後悔しても遅いのです。いまからしっかり準備をしていきましょう。

【参考】「平成28年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)

大塚 ちえ