共働き世帯が専業主婦世帯を上回るようになって約20年。特に2010年以降は共働き世帯の増加が加速しています(参考:総務省「労働力調査」)。経済的な必要性から共働きをしている家庭が多いでしょうが、そこにはメリットだけでなくデメリットもあるようです。今回は、共働き夫婦3組に聞いた「共働きを後悔したこと」「共働きでよかったこと」をご紹介します。

子どもの迎えで喧嘩になってしまうこと

IT企業に勤めるAさん夫婦は、いつも子どものお迎えで喧嘩になるのだそう。これについては、もはや共働き夫婦あるあるとも言えるかもしれません。子どもの朝晩の送り迎えでも同じことですが、とりわけ厄介なのは子どもがケガや病気をしたときのこと。保育園から急に連絡が来て、お迎えの要請に対応することになります。

小さい子どもというのは本当にすぐに体調を崩したり、ケガをすることが多いもの。こればっかりは本当にどうしようもないことなのですが、困ってしまうのはママとパパ。どちらが迎えに行くか相談しなければなりません。

Aさんの場合は、自身が管理職であることから重要な会議も多く、あまり時間がありません。それで旦那さんにお願いすることもあるようなのですが、旦那さんから都合がつかないと返される場合は自分の時間をなんとか工面してお迎えにいく必要があります。そこでちょっとした口喧嘩になってしまうこともあるのだそう。

「夫があまり協力的ではないように感じる」と漏らすAさん。実際お迎えはほとんどAさんなのだと言います。「これで喧嘩になると、子どものことを厄介だと思っているようで本当に申し訳ないし、あまり譲る気がない夫にも腹が立ってしまい『共働きって大変だな』とつくづく感じる」とのことでした。

お互いに仕事のストレスを家庭に持ち込むこと

次は金融業界で働くBさん。Bさんは医療系で働く奥さんと共働きです。しかし、夫婦ともストレスの多い職場で働いていることもあって、時々家庭内がギスギスしてしまうことがあると感じているようです。「お互いに仕事のストレスをぶつけ合っている感じ」というBさん。奥さんは子育てのために時短勤務で働いているのですが、それでも通常勤務の1時間短いだけなのに子育ても家事もがんばってくれているとは思っているのだそう。

しかしどうしても、帰宅後にストレスのぶつけ合いになったり、仕事の話から口喧嘩になったりすることがある様子。Bさんの同僚や先輩、上司はほとんどが専業主婦家庭で、そういう人たちに「奥さんはやっぱり仕事していない分ストレスがなくて、いつも穏やかだよ」とか「夫婦喧嘩なんてしたことない」という話を聞くたびに、専業主婦家庭との違いを感じると言います。

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