生地の傷みや型崩れ、余計なシワを防ぐために、浴衣はたたんで洗うのがおすすめ。(写真「浴衣のたたみ方」参照)
たたむ前に、袂(たもと)にゴミやホコリが溜まっていたら取り除いておきましょう。
1.浴衣を広げて置く
2.右の前身頃を「おくみ線」で折り返す
「おくみ線」は前身頃にある縫い合わせの部分のことを指します。
3.左の前身頃の衿とおくみを右の前身頃の衿とおくみに重ねる
4.左の身頃を右の身頃と重ねるように折る
5.左右の袖を重ねて身頃の上に折りたたむ
6.袖口と裾がそれぞれ外側にくるようにじゃばら状に折りたたむ
汚れやすい袖口と裾の汚れを落としやすくするためどちらも外側にくるようにしてください。
5.浴衣を洗う
【洗濯機で洗う場合】
1.折りたたんだ浴衣を洗濯ネットに入れる
浴衣を入れるネットはできればジャストサイズのものを準備しましょう。ネットが大きすぎると、浴衣がネットの中で動いてたたんだものが崩れ、傷みや型崩れの原因になります。小さすぎると、浴衣の記事が余計に重なって均等に洗えません。
2.洗濯機に浴衣を入れたら「ドライコース」で洗います。
浴衣に使う洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤を使用しましょう。
●ワンポイント
強い力が加わると傷みや型崩れの原因になるため、必ず「ドライコース」にしてください。また、粉洗剤を使うのは避けるようにしましょう。
粉洗剤はおしゃれ着用洗剤に比べて洗浄力が高いため色落ちする恐れがあり、ドラムの回転が弱い「ドライコース」だと洗剤が溶け残ってしまうことがあります。
【手洗いで洗う場合】
1.たらいや洗面台に洗濯表示の指示通りの温度の水をはり中性洗剤を溶かします
2.たたんだ浴衣を入れて、やさしく押し洗いします
3.洗い終えたら洗濯ネットに入れて、一番弱い設定で1分程度脱水をします
4.新しい水をため、優しく押し洗いしてすすぎます
5.最後に一番弱い設定で1分程度脱水します
浴衣は「日陰で竿干し」が基本!
浴衣を干すときは「日陰で竿干し」が基本です。日光に当てると色あせを起こす可能性があるので必ず陰干ししてください。(写真「浴衣は日陰で竿干し」参照)
おうちに取り外しができる物干し竿があれば浴衣の両袖を通して干しましょう。竿を使わずに、和服用のハンガーを使って干すこともできます。今回は、つっぱり棒を使った浴衣の干し方を紹介します。(写真「つっぱり棒を使った浴衣の干し方」参照)
用意するもの
・つっぱり棒(浴衣の両袖を通しても長さに余裕のあるもの)
・S字フック2つ
・洗濯バサミ2つ
1.物干し竿にS字フックをかける
2.浴衣をつっぱり棒に通す
浴衣を干す時のポイントは、「袖と肩のラインが一直線であること」。この形のまま干すことで型崩れを防ぐことができます。
3.つっぱり棒の両端をS字フックにかける
4.竿にかかっているS字フックを洗濯バサミではさんで固定する
風などによってS字フックが動いてしまったり外れてしまうのを防ぐために、フックを固定します。
浴衣が乾いたあとは、アイロンがけをしてタンスやクローゼットにしまいます。
後編では、浴衣のアイロンがけのポイントや、しまうときに保管しやすい「本だたみ」のやり方をご紹介します。
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