夏のボーナスシーズンが到来し、まとまったお金の使い道を考えている方も多いのではないでしょうか。

将来のために、ボーナスの一部または全額を貯蓄に回す計画を立てている方もいらっしゃるかもしれません。

本記事では、日本の貯蓄事情について「都道府県別」と「年代・世帯構成別」の2つの視点から詳しく見ていきます。

お住まいの地域が全国でどの位置にあるのか、また同世代の人々がどれくらいの貯蓄を持っているのか、最新のデータを基に確認していきましょう。

1. 都道府県別の平均貯蓄額ランキング

総務省統計局が公表している『家計調査(貯蓄・負債編)二人以上の世帯』によると、日本における二人以上世帯の平均貯蓄額は1984万円です。

しかし、全国47都道府県の中でこの平均額を上回っているのは、14都県のみという結果でした。

ここでは、貯蓄額の多いトップ10と、少ないワースト10の都道府県をそれぞれ見ていきましょう。

1.1 貯蓄額が多い都道府県トップ10

  • 1 位 東京都 3019 万円
  • 2 位 奈良県 2923 万円
  • 3 位 滋賀県 2797 万円
  • 4 位 埼玉県 2601 万円
  • 5 位 神奈川県 2575 万円
  • 6 位 千葉県 2551 万円
  • 7 位 愛知県 2523 万円
  • 8 位 兵庫県 2152 万円
  • 9 位 茨城県 2103 万円
  • 10 位 岡山県 2081 万円

1.2 貯蓄額が少ない都道府県ワースト10

  • 38 位 宮崎県 1481 万円
  • 39 位 大分県 1408 万円
  • 40 位 長崎県 1399 万円
  • 41 位 北海道 1350 万円
  • 42 位 秋田県 1328 万円
  • 43 位 愛媛県 1297 万円
  • 44 位 佐賀県 1219 万円
  • 45 位 高知県 1210 万円
  • 46 位 沖縄県 1200 万円
  • 47 位 青森県 999 万円

1.3 全47都道府県の貯蓄額ランキング一覧(11位~37位)

平均貯蓄額ランキング(1位~47位)1/3

平均貯蓄額ランキング

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」をもとにLIMO編集部作成

都道府県別のランキングで1位となったのは東京都で、その額は3019万円と全国平均を1000万円以上も上回っています。

対照的に、最も貯蓄額が少なかったのは青森県で999万円でした。

1位の東京都とは約2000万円もの差があり、地域による貯蓄額の違いが浮き彫りになりました。

次の章では、世帯構成や年代による貯蓄額の違いを詳しく見ていきます。

2. 年代・世帯構成別の平均貯蓄額【20歳代~70歳代】

ここでは、J-FLEC(金融経済教育推進機構)の『家計の金融行動に関する世論調査 2025年』を基に、単身世帯と二人以上世帯それぞれの年代別貯蓄額を紹介します。

この調査における貯蓄額(金融資産保有額)とは、日常の生活費として使う普通預金は含みません。将来のために備えている普通預金や、定期預金、投資信託、株式、国債、保険といった金融商品の合計額を指します。

2.1 単身世帯の平均貯蓄額(20歳代~70歳代)

単身世帯の場合、平均貯蓄額が1000万円を超えるのは60歳代からという傾向が見られます。

単身世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》2/3

単身世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

  • 20歳代:平均値255万円・中央値37万円
  • 30歳代:平均値501万円・中央値100万円
  • 40歳代:平均値859万円・中央値100万円
  • 50歳代:平均値999万円・中央値120万円
  • 60歳代:平均値1364万円・中央値300万円
  • 70歳代:平均値1489万円・中央値500万円

2.2 二人以上世帯の平均貯蓄額(20歳代~70歳代)

二人以上世帯に目を向けると、30歳代ですでに平均貯蓄額が1000万円を超えています。また、30歳代・40歳代の「中央値」も単身世帯より高い水準となっています。

二人以上世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》3/3

二人以上世帯の貯蓄額データ《20歳代~70歳代》

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2025年」をもとにLIMO編集部作成

  • 20歳代:平均値525万円・中央値125万円
  • 30歳代:平均値1096万円・中央値311万円
  • 40歳代:平均値1486万円・中央値500万円
  • 50歳代:平均値1908万円・中央値700万円
  • 60歳代:平均値2683万円・中央値1400万円
  • 70歳代:平均値2416万円・中央値1178万円

3. まとめ:貯蓄目標は地域や家族構成を参考に

本記事では、平均貯蓄額に関するデータを都道府県別、そして世帯・年代別に分けて見てきました。

貯蓄の目安は、お住まいの地域や家族構成によって大きく異なることがわかります。現在の生活を切り詰めてまで無理に貯蓄をするのではなく、「何のために、いくら貯めるのか」という目的をはっきりさせ、ご自身のペースで計画的に進めることが大切です。

特に老後の生活資金として貯蓄を考えている場合は、将来受け取れる公的年金の額を把握しておくことをおすすめします。

《厚生年金》

  • 〈全体〉平均年金月額:15万289円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万9967円
  • 〈女性〉平均年金月額:11万1413円

《国民年金》

  • 〈全体〉平均年金月額:5万9310円
  • 〈男性〉平均年金月額:6万1595円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万7582円

この金額は額面であり、実際に受け取る手取り額は、ここから税金や社会保険料が差し引かれたものになります。

年金額は現役時代の働き方によって一人ひとり異なりますので、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」でご自身の年金見込額を確認してみてはいかがでしょうか。

参考資料

和田 直子