日本銀行が6月25日に公表した「資金循環統計(速報)(2026年第1四半期)」等によれば、家計の金融資産は過去最高となる2386兆円に達しました。
社会全体で資産形成への関心が高まっていますが、投資に踏み切るにあたってはリスクを抑えた手堅い運用先を探している方も多いはずです。
現在ファイナンシャルアドバイザーとしてライフステージに応じたご提案を行っていますが、そうしたお悩みに対しては、元本割れリスクのない国が発行する債券を選択肢としてお伝えしています。
2026年7月1日、財務省は7月募集分の新窓販国債2年の発行条件を発表しました。
- 令和8年7月募集分の新窓販国債2年の利率:1.4%
新窓販国債の正式名称は「新型窓口販売国債」です。
個人だけでなく法人も購入できる、国が発行する利付国債(2・5・10年)で毎月発行されます。
本日発表されたのは2年物のみ。
発行条件を詳しく見ていきましょう。
あわせて5年・10年、そして国債の発行スケジュールも確認していきます。
1. 2026年7月募集分「新窓販国債2年」の発行条件
発行条件は次のとおりです。
- 募集期間:令和8年7月3日~令和8年7月29日
- 表面利率:年1.4%
- 申込み単位:額面金額で最低5万円から5万円単位
- 発行日:令和8年8月10日
- 利払日:毎年1月1日及び7月1日(年2回)
- 償還期限:令和10年7月1日
新窓販国債は市場でいつでも売却が可能です。
ただし、購入後に市場の金利により売却損が出る可能性がありますのでご注意ください。
- 購入後市場の金利が上昇=時価が下落:売却損が出る可能性
- 購入後市場の金利が下降=時価が上昇:売却益が出る可能性
1.1 参考:「新窓販国債2年」直近の利率
2. 2026年7月募集分「新窓販国債5年・10年」と「個人向け国債」発行スケジュール
これ以降、新窓販国債5年・10年、そして個人向け国債の募集がスタートします。
それぞれの発行スケジュールは次のとおり。
2.1 新窓販国債
- 5年:発行日令和8年8月13日(募集期間令和8年7月14日~令和8年7月31日)
- 10年:発行日令和8年8月10日(募集期間令和8年7月7日~令和8年7月29日)
2.2 個人向け国債
- 変動10年・固定5年・固定3年:発行日令和8年8月17日(募集期間令和8年7月6日~令和8年7月31日)
3. 目的と運用期間に応じて選ぶことが「個人向け国債」活用のポイント
家計の金融資産が過去最高を更新するなど、資産形成への関心は年々高まっています。一方で、投資には価格変動リスクが伴うため、「できるだけリスクを抑えて運用したい」と考える方も少なくありません。
2026年7月募集分の新窓販国債2年は、年1.4%の固定金利で運用できる商品として注目されます。ただし、満期前に売却する場合は市場金利の影響を受け、売却損が生じる可能性がある点には注意が必要です。
資産運用では、「高い利回り」だけを重視するのではなく、ご自身のライフプランや運用期間、リスク許容度に合った商品を選ぶことが大切です。
新窓販国債をはじめ、個人向け国債や預貯金、投資信託など、それぞれの特徴を理解したうえで資産をバランスよく組み合わせることで、将来に向けた安定した資産形成につながるでしょう。
【免責事項】
- 新窓販国債はリスクを伴います。特に償還期限前に売却する場合には、売却損が出ることもあります。
- 本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
参考資料
- 財務省「新型窓口販売方式による2年利付国債(第486回)の発行条件等」
- 財務省「新窓販国債 商品概要」
- 財務省「新窓販国債 発行スケジュール」
- 財務省「個人向け国債 発行スケジュール」
- 財務省
- 日本銀行「資金循環統計(速報)(2026年第1四半期)及び遡及改定について」
菅原 美優