妻は1日中目を光らせて、「子どもを危ない目に合わせたくない」と思っています。ワンオペであれば、自分しか対応できないことから神経をすり減らし、夜にはクタクタ。
常に子どもの動きを先読みし続けていることで、危険察知能力は日増しに高まっているのです。

そうした中、子どもがヒヤッとする行動をしても危機感を持たずのんびり構えている夫の姿に、妻はイライラしてしまいます。
なぜ夫は妻と同じようにできないのでしょうか。

夫がいつまでたっても「育児下手」な理由

厚生労働省の「平成30年度雇用均等基本調査」(2018年)では、男性の育児休業取得率は6.16%と、依然として育児休業を利用する男性は少ない傾向であるといえます。

近頃は、育休復帰後に転勤命令が下されるなど「育休パタハラ」として企業が炎上するケースも。育休取得に対して批判的な一面も浮き彫りになりました。

子育てに積極的に参加したいと考えていても、仕事から帰宅後に妻の愚痴を聞いたり、見守ったりすることしかできないのが現実なのかもしれません。

結果的に、妻よりはるかに育児レベル・危険察知能力に差がついてしまうのです。

ワンオペ体験後の夫は意外と聞く耳をもっている

いくら夫が育児が下手で心配だといっても、夫が協力の意思を見せたときは、その気持ちを尊重するのが得策だといえます。

最低限やってほしいことだけ伝え、思い切って外の空気を吸って羽を伸ばしましょう。
帰宅後、もし夫が「全然疲れなかったよ」と言ったとしても、思い通りに動いてくれていなくても、にっこり笑って「今日はありがとう」と感謝すると波風も立ちません。

夫には頼れないと諦めずに、「本当はもう少し手伝ってくれたら嬉しい」と気持ちを正直に伝えてみるのもおすすめです。「できることから手伝う」など、解決策を出してくれるかもしれません。
話し合いを重ねて、より良い家族のあり方を構築できるといいですね。

【参考】
「平成30年度雇用均等基本調査(確報)」厚生労働省

LIMO編集部