梅雨前線が停滞し、本格的な雨のシーズンがやってきました。この時期の長雨や、これから訪れる真夏の厳しい暑さは、寄せ植えの植物たちにとって試練のときです。

とくに、鮮やかな花色で初夏の庭を彩る「ゼラニウム」は乾燥した環境を好むため、日本の高温多湿な夏は蒸れや根腐れの原因になりがちで、寄せ植えの管理に頭を悩ませる方も少なくないでしょう。

しかし、ゼラニウムと同じように「乾かし気味の環境」を好み、暑さに強い性質を持つ植物を組み合わせれば、水やりの頻度や管理の手間を減らしながら、夏を乗り越えやすくなります。

その際、少し大きめの鉢を用意し、植物同士の間隔を広めにとって風通しを良くすることが、夏の寄せ植えを長くきれいに保つための大切なポイントです。

今回は、梅雨から夏を元気に乗り切るために、ゼラニウムと相性の良いおすすめの植物3種を、参考価格とともにご紹介します。

1. この記事で紹介する、ゼラニウムと相性抜群の植物3選

主役のゼラニウム1/9

ゼラニウム

oxanochka2003/shutterstock.com

  • ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト:散りばめられたような白い小花が、寄せ植えに涼しげな抜け感を与えます。
  • ハナスベリヒユ(ポーチュラカ):暑さや乾燥にきわめて強く、真夏の日差しの下でも元気に咲き誇ります。
  • アメリカンブルー(エボルブルス):這うように広がる茎に鮮やかな青い花を咲かせ、寄せ植えに涼しげな彩りを添える植物です。

2. 【ゼラニウムの寄せ植え】一緒に植えるだけでぐっと垢抜ける《乾燥に強く相性抜群の植物》3選

ゼラニウムと同じ水やりのペースで管理でき、かつ鮮やかな花色を上品に引き立ててくれる頼もしい植物たちを見ていきましょう。

一緒に植えるだけで、いつもの寄せ植えがぐっと洗練された印象に変わります。ここからは、それぞれの植物の魅力と長く楽しむための育て方のコツをご紹介します。

2.1 かすみ草のような小花が涼しげ!ユーフォルビア・ダイアモンドフロスト

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Jobrestful/istockphoto.com

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ふんわりと広がる繊細な茎の先に、かすみ草を思わせる白い小花(苞)を無数に咲かせる植物です。

初夏から秋まで途切れることなく咲き続け、ボリュームが出やすいゼラニウムの寄せ植えに、爽やかで軽やかな「抜け感」をプラスしてくれます。

暑さや乾燥にも強く、日本の厳しい夏でもたくましく成長します。ただし、茎や葉を切ったときに出る白い液体は、肌に触れるとかぶれることがあるため、お手入れの際は手袋をすると安心です。

※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)

2.2 夏の炎天下でも元気いっぱい!ハナスベリヒユ(ポーチュラカ)

ポーチュラカ3/9

ポーチュラカ

smileimage9/shutterstock.com

多肉質な葉を持ち、乾燥と暑さに非常に強い特性を持つ植物です。地面を這うように伸び広がり、真夏の強い日差しの下でも赤や黄色、ピンクといったビビッドな花を次々と咲かせ、ゼラニウムの株元を明るく彩ります。

日当たりが足りないと花が開きにくくなるため、日光が十分に当たる場所で管理しましょう。過湿を嫌う性質なので、ゼラニウムと同様に乾燥気味に育てることが、長く楽しむためのコツといえます。

※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)

2.3 鮮やかな青が夏に映える!アメリカンブルー(エボルブルス)

アメリカンブルー(エボルブルス)4/9

アメリカンブルー(エボルブルス)

miniartkur/shutterstock.com.

這うように伸びる茎に、ハッとするほど鮮やかな青い花を咲かせる多年草です。夏の日差しの下で涼しげな雰囲気を演出し、鉢の縁からしなやかに垂れる姿は寄せ植えに立体感を与えてくれます。

暑さに強く過湿が苦手な点はゼラニウムと共通していますが、アメリカンブルーは水が切れると弱りやすいので注意が必要です。

土の表面が完全に乾いたのを確認してから、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える「乾湿のメリハリ」を意識することが、ゼラニウムと一緒に元気に育てるポイントです。

寒さには強くないため、冬越しさせるなら室内に取り込むか、一年草として楽しむのが一般的です。

※参考価格:300~600円前後(3号ポット苗)

3. 梅雨から夏へ!ゼラニウム寄せ植えを長く楽しむための管理術

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ゼラニウムを主役にした寄せ植えを、梅雨から夏にかけて美しい状態で保つためには、以下の点に気を付けて環境を整えることが大切です。

  • ゆとりのある植え付け:寄せ植えは株が密集して蒸れやすいため、少し大きめの鉢を選び、株と株の間を十分に空けて植え付けると風通しが良くなります。
  • 水はけを重視した乾き気味の管理:ゼラニウムは多湿を嫌うので、水はけの良い培養土を使い、「乾かし気味」に管理するのが基本です。土の表面がしっかりと乾いてから水やりをしましょう。
  • 風通しの確保と雨よけ:黄色くなった下葉や咲き終わった花はこまめに取り除き、蒸れを防ぎます。また、ゼラニウムの花は雨に濡れると傷みやすいため、長雨の時期は軒下など、雨が直接当たらない風通しの良い場所へ移動させるとよいでしょう。

4. まとめ:生育環境が似た植物を選んで夏のガーデニングを楽しもう

今回は、ゼラニウムと相性が良く、梅雨から夏を元気に乗り切るための寄せ植え植物をご紹介しました。

寄せ植えを長くきれいに楽しむための基本的な考え方は、「好む生育環境(水やりや日当たりなど)が似ている植物を組み合わせる」ことです。

ゼラニウムの「乾燥を好む」という特性にあわせて、同じく過湿や暑さに強い植物を選ぶことで、水やりの失敗や根腐れといったトラブルを大きく減らすことができます。

さらに、株間を空けて風通しを良くしたり、成長が旺盛な植物は「切り戻し」で樹形を整えたりと、それぞれの植物の性質にあわせた少しのお手入れで、厳しい夏でも美しい寄せ植えを保ちやすくなります。

相性の良い植物を上手に組み合わせて、夏のガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

※この記事は再編集記事です

参考資料

5.1 【読者のみなさまへ】楽しく安全にガーデニングを楽しむために

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ガーデニング用品、ブーツ

AlexRaths/istockphoto.com

  • 植物は生き物です。本記事で紹介している育て方は一般的な目安であり、お住まいの地域の気候や、育てる場所の日照条件、苗の個体差などによって、開花時期や生育スピードが異なります。記事の記載通りに管理しても、必ずしもうまく育つとは限りませんのであらかじめご了承ください。
  • 植物や品種ごとの詳しい管理方法や最新の注意点については、購入時に付属している「品種タグ(ラベル)」や説明書を必ずご確認ください。
  • 植物の中には、人間やペットにとって有害な成分を含むものがあります。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、誤飲・誤食などのトラブルを防ぐため、植え場所や置き場所、管理に十分ご注意ください。
  • 植物のトゲや、剪定・植え替え時に出る樹液に触れることで、ケガやかぶれを引き起こす場合があります。お手入れの際は、園芸用手袋などの着用をおすすめします。
  • 品種登録されている植物(「PVP」マークがあるものや、農林水産省の「流通品種データベース」に登録されているもの)を、挿し木や株分けなどで増殖させる行為は、ご自宅などで個人的に楽しむ範囲にとどめてください。無断で他者へ譲渡(有償・無償問わず)したり、フリマアプリ等で販売したりすることは種苗法により法律で禁止されています。(参考:農林水産省 品種登録ホームページ
  • 繁殖力の強い植物(一部のハーブ類やグランドカバーなど)を地植えにする際は、ご自宅の敷地外や自然界へ広がってしまわないよう、根域制限などの適切な管理や周囲へのご配慮をお願いいたします。
  • 記事で紹介する商品情報および価格などは、執筆時点のものです。閲覧時点においては、販売状況や価格等が異なる可能性がございます。また、「参考価格」として記載している草花については、販売店や苗のサイズ・状態によって実際の店頭価格と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
  • 記事で紹介する一年草には、本来は多年草でも「日本の気候では一年草扱い」とされている植物も含まれています。
  • 集合住宅でガーデニングを始める際は、必ず事前にお住まいの物件の管理規約を確認しておきましょう。避難経路の確保や排水口の管理、床面の重量制限といったルールを守り、近隣への配慮を心がけることが、美しいベランダガーデンを長く楽しむための大切なポイントです。

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LIMOガーデニング部