「年収1000万円」「資産1億円」といったパワーワードに憧れを持つ社会人はたくさんいるかと思います。しかし、羨望の的であるはずの1000万円プレーヤーの中にも、意外と家計に余裕がない…という人がチラホラ。

今回は年収1000万円超の人たちの勤務先や貯蓄状況に加え、余裕ある暮らしを目指すコツについてレポートします。

平均年収1000万円を超える上場企業は?

まずは、上場企業の年収を見ていきましょう。各企業が発表している有価証券報告書を参照します。

2018年6月末の有価証券報告書で、平均年収が2000万円を超えているのが「M&A キャピタルパートナーズ」(2994万円)。同社はM&Aの仲介やコンサルティングを手掛ける会社。M&Aコンサル業界の年俸は業績によるところが大きいのですが、ほかにも「ストライク」(1776万円)、「GCA」(1,558万円)、「日本M&Aセンター」(1318万円)などが大台に乗っています。

ほかの業種でも、総合商社は「三菱商事」(1540万円)を筆頭に、「伊藤忠商事」(1459万円)、「三井物産」(1418万円)、「丸紅」(1322万円)、「住友商事」(1303万円)など高い年俸をキープしています。また、メディア関連でいうと民放の5大テレビ局(「TBSテレビ」「日本テレビ放送網」「テレビ東京」「テレビ朝日」「フジテレビジョン」)は、ホールディングス会社ではありますが、1000万円超の平均年収です。

これらの企業以外でも、保険、証券、不動産、カーディーラーなどの業界では、歩合制などで年収1000万円を目指すことも不可能ではありませんし、これから発展していく業界もあるでしょう。高収入にこだわるのであれば、ひとつの企業に留まる必要もありません。日々のアンテナを高くしながら学習し、チャンスがあれば、いつでも転職できる環境に身を置くことも大切です。

年収1000万円なのに金融資産なし?