子供たちと過ごす夏休みも残り2週間ほど。大変だった毎日のご飯作りからあと少しで解放されると、ホッとしている親御さんも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、長い休みのたびに子供のご飯に憂鬱にならないよう、子供たちにクッキングの楽しさを知ってもらうための簡単レシピをご紹介します。特に、クッキング初心者の子供たちの「達成動機」が高まるような内容のものをチョイスしてみましたので、ぜひご活用ください。

「達成動機」とは?

達成動機を簡単に言うと、自分で掲げた目標を達成しようとする「やる気」や「モチベーション」のことです。

自分にとってちょうど良い目標を立てることで、やる気やモチベーションが高い状態になるだけでなく、目標を達成したときの喜びや達成感が自信にもつながるようです。

まだ年齢の低い子供たちの場合、その子にとって「ちょっと難しそうだけれど、ちょっと頑張ればできるかも?」という目標を立ててあげることも、親御さんの腕の見せどころということになります。

今回紹介しているレシピはどちらも、現役の小学3年生が自分で考え、最後まで1人で作ったレシピなので、クッキング初心者の子供たちにもおすすめできますす。

まったく調理経験がないという場合は、「パリパリチーズエッグ」から。野菜を洗ったり切ったり、茹でるぐらいの経験はあるという場合には、「ライスケーキ」からチャレンジしてみてくださいね。

親の手伝いは不要だけど、見守りは必要

今回紹介するレシピは、2つともとても簡単です。

ただし、火を使うレシピはもちろん、火を使わずにオーブンやトースターだけで完結してしまうレシピでも、ヤケドや後始末の確認など、最初はやはり親御さんの見守りが必要です。

「すごいね!」「上手だね!」など、ポジティブな言葉をかけてあげると、子供のモチベーションが上がり、今後の「何か作りたい」という気持ちにもつながります。

子供たちを励ましながら、見守ってあげてください。

パリパリチーズエッグ

サラダやソーセージを添えれば朝食にピッタリです♪(この写真は2人分の材料でつくった場合)

■材料(1人分)

ピザ用チーズ たまごのサイズがSのときは50~60g、Lのときは60~70g
たまご 1こ

■作り方

  1. ①天板の上にクッキングシートを敷き、その上に、ドーナツ状に真ん中に穴が開くようにチーズを円形に置く
  2. 真ん中の穴の部分に、卵1個を割り入れる
  3. 180度のオーブンで予熱し、2. を入れ様子を見ながら7〜8分焼く(トースターで代用してもOKです)

焼き上がったパリパリチーズエッグは、クッキングシートのままお皿に載せて食べてもおいしいですが、クッキングシートから外してお皿に乗せ、サラダやソーセージなどを添えると見た目が華やかになり、より素敵になります。

クッキングシートから外すときは、フライ返しを使うときれいに剥がれます。

「パリパリチーズエッグ」の作り方は、YouTubeで無料視聴することができます。ぜひ、こちらからご視聴ください。

ライスケーキ

ホットケーキ状でなく、おにぎりのような形になっても可愛いですね♪

■材料(1〜2人分)

ごはん…お茶碗1杯分
大きめのじゃがいも…2個
にんにく…1カケの半分
ピザ用チーズ…お好みの量
塩・コショウ…お好みの量
乾燥パセリ…お好みの量
ミニトマト…お好みの量

■作り方

  1. じゃがいもの皮をむき、4等分に切る
  2. フライパンで水を沸かし、じゃがいもを入れ柔らかくなるまで茹でる
  3. じゃがいもが茹であがったら、湯を切る
  4. 3. のじゃがいもをボウルに入れスプーン等で粗めに潰す
  5. フライパンを中火よりやや弱めの火にかけ、にんにく、塩・コショウを入れ炒める
  6. 5. をよく炒めたら、チーズを入れてからじゃがいもを入れ、そのあとご飯を入れ、そのまま木べらなどで押しつけて形を整える
  7. ⑦フライパンの上にお皿をふせ、ふせたままフライパンをひっくり返してお皿に盛ったら完成

「ライスケーキ」の作り方もYouTubeで無料視聴することができます。ぜひ、こちらからご視聴ください。
注:動画内では「鍋」を使っていますが、テフロン加工されている材料がくっつかないフライパンを使うのがおすすめです。

おわりに

子供たちと一緒にクッキングをしていると、材料をこぼしたり、あともう少しで出来上がるというときに焦がしてしまったりとイライラすることもあります。

けれど、そこで怒ってしまうと、料理に対する印象も悪くなってしまいます。子供たちが将来、キッチンで楽しく調理できるよう、私たち親もサポートしてあげたいですね。

エコ・クッキングナビゲーター、豆腐マイスター 山内良子

山内 良子